傍聴記 「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」

c0166264_938100.jpg1月16日(金)午前10時、「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」が、秋田地裁で開廷しました。

私は、前日の秋田駅前でのチラシ配布から行動開始。好天に恵まれたものの、夕刻には北国の寒風はきつい。かじかむ手に手袋をしたかったのですが、チラシをさばくため片手だけ手袋をして、富山から来た山下清子さんたち4人で配りました。

16日の朝は、出勤前の官庁職員の方々にチラシ配布をしました。この後、裁判所へ。傍聴券を受け取って、法廷に移動しました。今回は第7回目。公開は久方ぶりでした。近江直人弁護士が準備書面の概略を述べた後で、三井マリ子さんが、現在の心境と、書面内容の心髄を述べました。心に残った言葉をそのまま紹介します。

超党派の全国的運動で女性議員を増やそうと

「私は、長年、女性議員を増やす運動をしてきました。日本社会において軽んじられてきたおびただしい数の女たちの問題を解決するには、政治の場に女性が出ていかなくては・・・こういう思いで、女性候補者発掘に精を出してきました。これは超党派の全国的運動でした」

「2012年当時、民主党は前代未聞の逆風下にありました。落下傘候補に等しい私が当選する見込みはゼロでした。固辞していた私は、悩んだ末に民主党公認候補となることを決意しました」

民主党の女性支援金を含む後援会の資金を土台に、女性議員の極端に少ない秋田で、女性候補者増につながる活動を続けようーー私はそんな青写真を描いていました」

「そんな私が、たった1度の落選で秋田を去るくらいなら、わざわざ自らに民主党というレッテルを貼って、秋田に引っ越して、政治活動をしようと決意したでしょうか。」

「政党交付金は選挙に使えない」

選挙を手伝った私もこの目で見て感じたのですが、三井さんの選挙を支える体制は、それはひどいものでした。三井さんは、その実態をこんなふうにあげていきました。

「私の選挙ポスターは、公費分の半分以下の枚数しか作られませんでした」

「公選ポスターなどから、『横手出身』や『都議』という経歴が削除されました」

「『政党交付金は選挙には使えない』と嘘をつかれて、私の個人口座や後援会口座の金が優先的に使われた結果、政党交付金が基金口座に残されました」

委任状なしに口座を開設

「私の名を使った銀行口座は、私の委任状なしに開設されていました。銀行との間で、馴れ合い関係がなければ絶対にできない、不法行為でした」

「基金口座のおカネは、私が総支部代表である限り、私の意思で出し入れできますが、私を追い出せば、追い出した人たちが自由に使えます」

「政党交付金を残したいがために、私をダシに使ったことがはっきりしてきました。これが、私に対する背信行為でなくてなんでしょう。政党交付金は、国民全員が一人250円を出した血税です。つまり、私に対する背信行為は、国民に対する背信行為なのです」

法廷は30分程度で閉廷。秋田地裁から移動して、「弁護士と三井さんによる記者会見・裁判説明会」を開きました。近江直人弁護士から、今回、提出した準備書面3本の解説がありました。その1例です。

被告松浦大悟参議院議員(当時)は、選挙が終わった5日目(2012年12月21日)の夕刻、三井さんを急襲して、人格攻撃をした後、次のような最後通牒を三井さんに告げました。

「あなたがいると票が減る。今後はいっさい連絡をしないように」

「ここ(借家)は12月まで。それまでに出ていくように」

c0166264_964795.jpg動かぬ証拠

ところが、松浦さんは、そうは言っていないと反論してきました。そこで、今回は、そう言ったのは間違いないことを再び証明しました。証拠は、12月27日に秘書らが、松浦議員が上のように言ったと、告げていたことの証拠を出したのです。21日にはテープ録音をしてなかった三井さんですが、27日は秘書らの承諾を得て録音していました。実は、このテープ録音とテープ起こし原稿は、だいぶ前に裁判所に提出していたのですが、被告は無視しているかのようでした。

女性弁護士はわずか18%

説明会の席上、三井さんの代理人のひとり森田裕子弁護士もコメントをしました。きりっと顔を上げ、よどみのない言葉で私たちを勇気づけました。この裁判にかける思いが伝わってきました。メモをとってないので正確ではありませんが、こう言う趣旨のことをおっしゃっていました。

「日本の弁護士における女性の割合は、わずか18%です。しかし、政治の世界における女性の割合はもっと少なく、とりわけ秋田県における女性議員が少ないことを、この裁判を通して知りました。そういう中で女性議員を増やそうと頑張ってきた三井さんや皆さん・・・。こういうふうに頑張った女性が秋田にいるんだと、将来きっと語り継がれる、と思います」

ハムレットのように

三井さんのお連れ合いも長野から参加していました。固辞していた三井さんですが、松浦議員から執拗な勧誘を受け続けて悩んでいた様子を話してくれました。松浦さんは長野の家までやってきたそうです。

「彼女は、まるで、ハムレットのようでした。出るべきか、出ざるべきか。今日、出るしかないかと言ったかと思うと、翌日、やっぱりやめたほうがいい、というぐあいでした」

身近で見ていた人ならではの言葉でした。

岡田 ふさこ  さみどりの会(*)事務局

(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。これまでの経緯は左下Moreをクリックしてどうぞ。
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by bekokuma321 | 2015-01-19 09:13 | 秋田