ノルウェー、性差別賃金訴訟に敗れる

c0166264_1141790.jpg男女平等の国ノルウェーが、性差別賃金裁判に負けた。

1月1日付けStar Tribuneによると、アメリカ連邦裁判所裁判長は、同一価値労働同一賃金に違反したとして、ノルウェー政府に対して、17万594ドルを女性に支払うよう命じた。日本円にして2000万円以上。

さらに裁判長は、女性が男女平等に扱われなかったことによる精神的損害に対して、慰謝料10万ドル(約1200万円)を支払うよう、ノルウェー政府に命じた。

訴えていた女性はアメリカ人エレン・エバルド(Ellen Ewald)。

ノルウェーに20年間住み、ノルウェー語にも堪能だ。修士号を2つ修了している。その履歴を生かして、2008年、アメリカのミネソタ州ミネアポリスにあるノルウェー領事館に勤務した。

彼女の主張によると、彼女と同じ時期に同じような地位に雇われた若い男性アンダーズ・ディビッドソン(Anders Davidson)は、家族も対象となる健康保険手当を受け取り、彼女より高給であることを発見した。彼は、ノルウェーに滞在したこともなく、ノルウェー語もできないという。それなのに、彼は彼女より42%も高かったという。

エレン・エバルドは、勝利の知らせに次のように語っている。

「これは、新年のプレゼントです」

「この判決が、職場で差別されている他の女性たちのためにもなるとうれしいです」

「私はひとりではありません。どんな巨大組織であろうと、物申すことは重要なのだと、女性たちはわかっています」

提訴の際、彼女は「他の国でならありうることですが、男女平等の最先端を行くノルウェーです。驚きました」「このケースは私だけの問題ではありません。多くの女性が似たような経験をしていると思います」と話していた。

ちなみにアメリカ・ミネソタ州は、ノルウェー移民90万人が住み、リベラルな風土だとされている。死刑はない。緑の党の勢いもある。今回の判決は、ミネソタ州の男女平等賃金法、人権法が決め手となったようだ。

ノルウェー政府が控訴するかどうかはまだ決まっていない。男女平等の国が、どう動くか、見つめたい。

Norway violated equal-pay law, judge says
Norge dømt for kjønnsdiskriminering
Ellen Ewald vant mot Norge i amerikansk rett: – En seier for kvinners kamp for likelønn
ノルウェー、性差別賃金で訴えられる
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by bekokuma321 | 2015-01-04 16:28 | ノルウェー