エボラから完治したノルウェー医師、語る

c0166264_16135819.jpg「完全に治って、自分がエボラ出血熱の患者だったと信じられないほどです。しかし、アフリカでエボラ出血熱にかかった人たちは、私とは全く異なる環境に置かれています」

「アフリカの患者たちは、病に苦しむだけにとどまらないのです。姉妹を失い、父母を失い、隣人を失うことなのです」

「6歳の子どもが、誰も知っている人のいないところに閉じ込められるのです。その子の親たちは非難攻撃されるのです。暑くて、ぎゅうぎゅうづめの、隣のベッドには死人がいる、そういうテントで、固いベッドに1人ぽっちで横たわる。それでも、ベッドに寝ることができれば幸せなほうです」

「国際社会からの反応が何一つない中、どんどん病人が増え続けていることに、恐怖とフラストレーションを覚えました」

「感染者の増大に、私も、同僚たちも、無力さを感じるだけでした」

「世界中で、ノルウェーからも、たくさんのボランティアが西アフリカに向かおうという人たちがいることはうれしいです」

「みなさんが、エボラに感染した私を怖がってないことはうれしいです。ありがとうと言いたいです」

以上は、10月20日月曜の夜、ノルウェーの医師セリエ・レーネ・ミカルセン(Silje Lehne Michalsen)が記者会見で述べたことの私流の訳である。

ノルウェーは、このところ、西アフリカに派遣されて、エボラ出血熱患者のケアに携わってきた医師や看護師から生の声を報道している。そこには、日本の報道が伝えないアフリカの真実が見える。

出典はEbola doctor now ‘fully recovered’Silje (30) overlevde ebolasmitten

ミカルセン医師は、10月5日、派遣先シエラレオネでエボラ出血熱と診断され、2日後、特別機で帰国した。オスロのウレヴォール病院の隔離病棟で治療に専念していた。病院側は「完全に回復しました」と発表、退院となった。退院を前に、これまで匿名にされていた彼女は、自ら記者会見にのぞんだ。

6月2日、ミカルセン医師は、国境なき医師団の1人として、シエラレオネに赴任した。当初はエボラ出血熱の手当とは言われていなかったが、すぐにエボラ出血熱患者が増え続け、仕事のほぼすべてがエボラ出血熱患者対応になったという。

彼女は、「匿名に」という願いを聞き入れてくれたノルウェー医師団・関係者、それに協力したノルウェー・メディアに感謝すると言った。

最後に、記者会見を終える直前の彼女の言葉を翻訳紹介する。恐怖におびえる人たちに向けての、力強いメッセージだ。

「西アフリカへの最初の任務は私が思ったようにはなりませんでした。でも、私はできるだけ早く、現地、西アフリカにもどりたいと思っています」

Ebola doctor now ‘fully recovered’
Silje (30) overlevde ebolasmitten
Vi fikk bare plass hvis vi stablet de døde
エボラから考えた水の平等&性の平等
Brende prøvde verneutstyr mot ebola
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【写真:エボラに感染したノルウェー医師を完治させたオスロの病院】
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by bekokuma321 | 2014-10-25 16:49 | ノルウェー