ノルウェー元首相のイスラエル批判

c0166264_6145062.jpgコーレ・ウィロック(Kåre Willoch) は、ノルウェーの元首相で保守党元党首。保守党は、日本の自民党に当たる。

85歳の今も、ウイットに富んだ辛口評論で、マスコミに頻繁に登場する。彼の発言は、保守党政策に強い影響を与えるだけでない。国民が最も信頼する政治家の1人であり、多くのノルウェー人に考えるヒントを与え続けていると言われている。

1980年代。彼の率いたノルウェー政権は、イスラエル寄りだった。しかし、後、彼はパレスチナ自治区擁護へと政治姿勢を変えた。

最近も、新聞で、イスラエル軍のガザ自治区攻撃に対して、辛辣な批判を展開した。要訳するとーー

「まったく無意味でグロテスクな襲撃だ」

「イスラエルに自衛権はある。しかし、イスラエルがガザ地区の封鎖を断念して占領をやめるなら、パレスチナとイスラエルの憎悪に次ぐ憎悪にピリオドを打つことになることをイスラエルはわかっているはずだ。危機の原因は封鎖と占領である。つまりそこにこそ解決が存在している」

「イスラエルの国内でも国外でも、イスラエル政府を批判するユダヤ人がどんどん増えている。そこに一縷の希望の光がある」

ウィロック元首相の発言は、パレスチナ問題にとどまらない。シングルマザーや、その子どもたちに対する支援の充実を口酸っぱく語る。あるノルウェー紙上では、ノルウェーの誇る歴史上の著名人を、身近な女性との関係から、片っ端からこう批判的に述べている。

●戯曲『人形の家』で女性の自立を描いた文豪ヘンリック・イプセンは、愛人に産ませた子どもにむごい仕打ちをした。

●ノーベル文学賞を受賞した作家クヌート・ハムソンは最初の妻と2番目の妻に対して奇妙な態度をとり続けた。

c0166264_6152344.jpg●世界を股にかけて波乱万丈の生涯を送ったバイオリニストのオーレ・ブルは、妻と子どもたちを孤島に置き去りにした。

コーレ・ウィロック元首相にはパレスチナ人と結婚している娘がおり、彼女は共産党支持者だという。また、ダウン症の子どもを持つもう1人の娘は、外務省勤めのかたわら、障がい者運動にとりくんでいる。

保守党重鎮の、弱者への慈愛あふれる視点は、娘たちの生き方が影響していると見るのは、私だけではないと思う。

Willochs versjon
Bombingen er meningsløs og grotesk 
Willochs verdier
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by bekokuma321 | 2014-08-09 06:23 | ノルウェー