イギリス元副首相、議会の性差別を指弾

7月8日のイギリス国会下院でのスピーチが大きな話題を呼んでいる。

スピーカーはハリエット・ハーマン(1950年生)。イギリスの国会議員。労働党副党首。フェミニスト。労働党政権時代は男女平等・女性大臣などを歴任した。重要な部分を紹介する。

c0166264_8461246.jpg―ゴードン・ブラウン政権時代、私は女性であるために、副首相という高官にあっても、隅に追いやられた。たとえば、G20サミットでは首脳陣の妻たちとの夕食に参加させられただけだった。

―私は、厳しい小選挙区を勝ち抜いて、副首相となった。しかし、ジョン・プレスコット副首相(男、前任者)の後を引き継いだわけではなかった。もしも副首相が男性だったらどうだったか? 私の受けた仕打ちを彼は我慢しただろうか。そうは思えない。

―私と似たような仕打ちを他の職場でされたら、労働裁判所への提訴ものだろう。

―政権のトップの座についても、男女平等には扱われない。

―議員たちは、自分が変わることなど思ってもいないで、男女平等を公言しがちだ。

―私は、あまり女性問題を″打ちかまさない“で、目立たないようにしたほうがいい、社交的な女性だと見えるように居酒屋をぶらついたほうがいいと男性の同僚たちから忠告を受けた。

―不平等をそのままにしておくには、平等は反対だなどと公言しなくてもいい、不平等の現状を変えようとしない人を政治権力の場に据えさえすればいい。

―いまだに女性の国会議員は、結婚しているかいないか、出産したかどうかという履歴で判断される。男性議員にはありえないことだ。

―もっと労働者階級出身の女性が議員に増えたほうがいい。政治に、女性・民族・階級からの代表者を産み出すようになるまで、まだ長くかかる


このところ、都議会のセクハラ野次で、何回か取材を受けたため、都議会議員だったころの数々の性差別がよみがえった。上のハリエット・ハーマンのスピーチには、都議会議員だった私が受けた侮蔑体験とほぼ同じものがいくつかある。

民主主義の母国といわれるイギリスでさえ、政界にはこれほどの男尊女卑がはびこっている、と見るか、女性差別は時空を超えた国際問題である、と見るか。

日本の性差別まんえんの男性主導政治を改革する際のヒントなりそうだ。

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by bekokuma321 | 2014-07-12 08:59 | ヨーロッパ