夫婦別姓訴訟、最高裁へ

c0166264_10162225.jpg結婚しても、元の姓でいられるようにしたい。こんなささやかな願いが、またも退けられた。

富山の塚本協子さんらが、訴えていた裁判だ。

塚本さんたちは、「夫婦別姓を認めていない民法の規定は、個人の尊重を定めた憲法13条や、両性の平等を定めた24条、女性に対する差別法制度の改廃義務を定めた女性差別撤廃条約などに違反だ」と、2011年2月、国を相手に損害賠償を求めた。

3月28日、東京高裁は、改姓による不利益や、社会の変化を一部認めたが、原告側の請求を棄却する判決を下した。東京地裁に続いての理不尽な判決に、怒りで震える。

判決は、「控訴人らが主張する『氏の変更を強制されない権利』が、いまだ個人の人格的生存に不可欠であるとまではいえず、また、長期間国民生活に基本的なものであったとはいえないというべきである」などとした。

だから、「夫婦別姓の権利は憲法上保障されない」という。

塚本さんは、判決を読み、涙がとめどなく流れてきたという。1人っ子の塚本さんは、子どもの頃から何かにつけて家制度に直面し、「その重さが苦痛でたまりませんでした」と私に話してくれた。フランス、ロシアなどのレジスタンスの歴史が好きになり、大学で歴史を専攻、高校の教員になった。そして結婚。結婚式はしても届けは出さなかった。子どもが3人産まれ、そのたびに出生届と婚姻届を出し、すぐ離婚届を出し、塚本姓に戻した。苦闘の半生である。

塚本さんは、あきらめなくてはいけないのかとも思った。しかし、「選択的夫婦別姓の庶民の歴史の棄て砂になろう、塚本協子で逝きたい」と、よいしょ、と立ちあがった。

4月10日、他の原告とともに、最高裁に上告した。すごいぞ、塚本さん! 

参考までに、私の好きなノルウェーが、夫婦別姓の権利を法的に認めたのは、1964年、半世紀も昔だ。

http://www.ne.jp/asahi/m/net/14_4_5.pdf
別姓訴訟を支える会
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by bekokuma321 | 2014-04-30 10:30 | その他