2014年 02月 27日
ノルウェー強姦報告書の衝撃
この統計は、アフリカでもアジアでもなくノルウェーの報告書から出された。ノルウェーの大臣たちは、ショックを隠せない。
法務大臣(写真最右)は、「これは深刻だ。考えられていたよりはるかにひどい。数字のスケールもそうだが、さらに深刻なのは、訴え出る人の少なさだ」とコメントした。
調査をしたのは、ノルウェー暴力とトラウマ調査センター(NKVTS)。同センターの調査員で心理学者は、「社会に大きな間違いがあることを教えています」と語る。
「問題は、なぜこれほど訴え出る人が少ないか、です。それは、訴えても無意味だと考えているからです」と、センターの別の職員は、裏にある真実を語る。
長年、シェルター活動をしてきた事務局は、こうコメントする。
「ちっとも驚きません。実は、強姦や性暴力は以前と比較して減っていません。これまで被害を減らすために、小さな石を1個ずつ積み上げてきました。もうそれではダメです。現政府は巨大な石を使わなければ。世界で最も豊かな国のひとつノルウェーで、これは恥です」
なるほど、実際に被害者と日々向き合っている人だ。女性への暴力対策に及び腰の現政府にしっかり注文をつけている。
調査したノルウェー暴力とトラウマ調査センター(NKVTS)によると、調査対象は、女性2435人、男性2092人。
■http://www.nrk.no/norge/ikke-overrasket-over-tallene-1.11570335
■http://www.nkvts.no/en/Pages/index.aspx
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