イギリスの政党、女性議員増に動く

イギリスは、来年、国会議員選挙だ。女性国会議員をいかに増やすか、各政党は対応をせまられている。

というのも、イギリスで、女性国会議員は下院650議席中146議席、22.5%。IPUによると188カ国中69位だ。とはいえ、大きな声では言えないが、わが日本の女性国会議員(下院)は、480議席中39議席、8.1%、世界155位だ。

c0166264_215264.jpgそんな中、英保守党の前環境大臣のキャロライン・スペルマンは、かくなる事態を変革するため、「女性だけの優先リストを否定はしないが、50%対50%の男女半々優先リストがいい」と、新たに提言した。

2010年の国会議員選挙で、保守党のキャメロン党首は、ほぼ男女半々が並ぶ「優先リスト」を採用した。その結果、17議席から48議席が女性国会議員となった。割合にして15.7%。

ところが、保守党は、この「優先リスト」の採用をやめた。その結果、来年の国会議員選挙には、女性はわずか10人あたり3人以下しかいない。

c0166264_11521917.jpgイギリスは、ヨーロッパでは珍しい小選挙区制をとる。選挙区から最も大量得点をとった候補者1人しか当選しない。小選挙区制では、候補者は各政党から1人にしぼられるため、まず党内の争いに勝たねばならず、当然女性は出にくい。比例代表制とは異なる。

それを解消する方策が、ショートリストと呼ばれる優先リストだ。現役優先は世界共通だが、引退などで候補がオープンの場合、優先リストから選ぶことにし、そのリストを男女半々にするというものだ。

野党になった労働党はどうか。労働党女性は国会議員の31%を占め、他党に比べると割合は高い。とはいえ、目標とする男女半々には遠い。目標達成には、女性のみの優先リストしかないという声が大きい。

現実はどうか。2015年の選挙の勝てる選挙区(労働党有利の地区)の候補者のほとんどは男性である。前回の選挙後、新たにオープンになった18選挙区のうちなんと17に男性が選ばれている。

これまで候補が決まった40選挙区のうち、女性に決まったのは23選挙区で、うち22は、女性のみの優先リストを採用した選挙区だった。つまり、女性のみの優先リストでなければなかなか女性が候補者になれない。

イギリスでも、女性候補者が出にくいのは保守革新に限らないようだ。しかし、政党がその改善策をひねりだし、実行している点は、日本とはまったく異なる。

c0166264_1545921.jpg
▲「労働党はもっと女性議員増に何かすべきか?」 55%が「はい、党はもっと何かすべきだ」 (労働党2月11日調査)

【2番目の写真:「おやじクラブではないか」と非難されたイギリス国会の保守党最前列。男性のみの国会映像に慣れている日本人にはごく当たり前の光景だが】

http://www.theguardian.com/politics/2014/feb/13/call-conservatives-50pc-female-shortlists#
http://www.theguardian.com/politics/2013/mar/15/labour-all-women-shortlists-election
http://www.theguardian.com/politics/2014/feb/06/david-cameron-male-bench-ed-miliband
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
http://labourlist.org/2014/02/labour-must-do-more-to-increase-the-number-of-women-in-parliament-say-labourlist-readers/
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
[PR]
by bekokuma321 | 2014-02-15 02:02 | ヨーロッパ