EU買売春禁止モデル国のねじれ

c0166264_207728.jpg「買売春は女性に対する暴力だと考えています。ノルウェーの法律が変えられそうなのは残念です。ノルウェーの買売春禁止法は、国内だけでなく国外でもお金で性行為を買うことを違法としています。スウェーデンよりいいのです」

こう語るのはマイケル・グスタフソン(写真右下)。EU議会の「女性の権利委員会」委員長。1984年委員会が創設されて以来、30年目にして選ばれた初の男性委員長だ。スウェーデンのEU議員。

c0166264_20331370.jpg彼は、就任以来、「女性への暴力撤廃、女性の経済的自立、女性の政治的影響力増――3大課題を推進するため、せいいっぱい頑張る」と公言してきた。

ノルウェーのアフテンポステン紙によると、今年1月、EU議会は、加盟国に対し北欧にならってカネで性行為を買う人を罰するよう勧告を決定した。賛成14、反対6、棄権2だった。買う側に厳罰を科すことが、考えられうる最も効果的な買売春根絶方法である、とされている。

EU議会がモデルとあおぐ法律を持つノルウェーは今、保守政権だ。買う側を罰する法律をこのまま維持したいのは、野党となった左派社会党と中央党。一方、改正勢力は政権を握る保守党。ここで皮肉なのは、長年、左派社会党と中央党はEU加盟反対で、保守党はEU加盟賛成だということだ。

ちなみにノルウェーは、国民投票でEU加盟を拒否した、珍しい国である。EUに加盟すると、経済競争が強調されて福祉・教育・平等などの政策がおろそかにされると、女性が主導する一大国民運動の末、国として反対を選択した。

EU反対側が「EUを見よ」と言い、EU賛成側が「EUの言うことはどうも」と言う。これぞ、ノルウェー版ねじれ国会。

ところで、ノルウェーなど北欧諸国で買売春をする人の多くは、移民の女性だと言われている。ほとんどは生きるためだ。

日本の女性も同じ。仕事のなさ、仕事があっても余りの賃金の低さから、買売春に走らざるをえない女性が大勢いる。

それを変えるのは、女性が自分で生きていけるような雇用創出だ。同時に、北欧やEUのような法制度が必要なのは言うまでもない。

http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/Sp-og-SV-sier-se-til-EU_-men-denne-gangen-noler-Hoyre-7458644.html#.UvnvzNpWFkg
http://www.europarl.europa.eu/meps/en/109649/MIKAEL_GUSTAFSSON_home.html;jsessionid=B44D42106B5593B360E9C1FD6E5B3A5D.node1
http://www.womenlobby.org/news/european-international-news/article/mikael-gustafsson-appointed-as
Together for a Europe Free From Prostitution
買売春禁止、北欧にならうEU諸国
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新年の報道:ノルウェーと日本
EUと北欧の女たちの働き方
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by bekokuma321 | 2014-02-11 20:22 | ノルウェー