イギリス労働党、保育園をタダに

「政権をとった暁には、保育園(幼稚園)をタダにしたい」

こんな公約こそ、少子化に歯止めをかける最も効果的な政策だ。というより、これ以上有効な方法などありえない。しかし、日本の政界では、こうした政策は隅に追いやられている。世界で最も少子高齢化に悩む国のひとつというのに…。

一方、イギリスは違うようだ。冒頭の「保育園の無料化」は、つい先日、イギリス労働党党首エド・ミルバンドが新年に向けて述べた公約だ。

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ミルバンド党首を支える影の保育大臣ルーシー・ポーウェルは「保育に公的資金を回すことは、長い目でみてかならず報われる。なぜなら母親たちが労働市場に増えるから」

「しかし、全員無料の保育園にはいれるようにするには、きわめて膨大な予算がいる。一朝一夕ではなしえない」と長期的展望でと、くぎを刺した。

とはいえ、すでに労働党は、銀行への課税金を使って、1週間に25時間分を無料にするという具体策に取り組んでいる。さらに、労働党が議会を握るマンチェスターでの「シュア・スタート・サービス」の経験も生かすという。

「シュア・スタート・サービスSure Start Serevice」は、すべての子どもが、最善の人生のスタートを切れるようにする公的プログラムだ。5歳以下の子どもやその親たちが利用する。幼児教育、育児、健康、家庭支援など子育てのありとあらゆることに関して、あちこちに設置されたシュア・スタート・サービス・センターに連絡すると、幅広く柔軟に手助けが得られる。

労働党の影の保育大臣は、こうも語る。

「無料の保育園が提供されるなら、子どもたちが幸福になるだけではなく、経済効果もあがる」

「OECD内で母親の就労率が最悪の部類にはいっている。それが解消される。すると、女性が中途退職をしなくなるから、国庫に収入を増やすことになる。長い目で見て得だ」

日本は、女性の6,7割が第1子出産後に離職する稀有な国だ。私たちに最も必要な政治は、こういう政策を唱え実行する政治ではないか。

来年も、また、しつこく、繰り返し言って行こう!

◆Labour sets its sights on free childcare for all
http://www.theguardian.com/politics/2013/dec/30/labour-free-universal-childcare-miliband
■福祉は経済を発展させる
http://frihet.exblog.jp/17581845/
■日本男性の家事時間、OECD加盟国で最短
http://frihet.exblog.jp/20325708/
■男女賃金格差100対37 
http://frihet.exblog.jp/18011136/
■OECD事務総長「日本の最優先課題は、女性の社会復帰」
http://frihet.exblog.jp/17895410/
■保育園と職場のある町が若いママをひきつける
http://frihet.exblog.jp/18060220/
http://www.asahi.com/diversity/data/
http://www.european-agency.org/sites/default/files/Gen_Education_in_Norway.pdf

【写真はオスロの一家族。左端は4人の子の母。彼女の生き方については→シングル・マザー、107倍の難関に合格
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by bekokuma321 | 2013-12-31 11:48 | ヨーロッパ