国連安保理決議2122号

10月18日、国際連合安全保障理事会は、決議2122号を全会一致で採択した。

和平構築プロセスへの女性の役割を求めた国連の新たな決議文である。「女性・平和・安全保障に実際に関わる具体策に向けて、より一層の組織的アプローチ」となる協定だ。

国際安全保障における、男女平等ならびに女性のエンパワーメントの重要性が強調されている。また、国連平和維持ミッションならびに平和会談を支援する国連和平調停チームの技術的専門家の発展・配備に対する具体策などがあげられている。

紛争地において強姦によって妊娠させられた女性へのあらゆる保健サービス(人工妊娠中絶へのアクセスなど)が明記されていることも注目される。

しかし、である。

世界の実態は、北欧諸国などを除いて、地方や国家の政府に議員があまりに少なく、女性が、国家の政策決定に影響を及ぼすことなどできない。これが、何より最も深刻な問題である。とくに、わが日本がそうだ

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同種の決議といえる「女性・平和・安全保障に関する国連安全保障理事会決議1325号」は、2000年に採択された。あれから13年が経った。しかし、日本政府や国会は、この1325号決議を知らせる努力をしてこなかった。FEM-NEWSの読者にも知らない人が多いのではないだろうか。

1325号は、史上初めて、紛争における女性への暴力は国際安全保障問題であると明記した画期的国際文書である。紛争防止・解決ならびに平和構築に果たす女性の役割は重要であり、平和と安全の促進に女性が平等かつ完全に参画すること、とうたう。あらゆる政策決定のメンバーの30%以上を女性にせよ、とした「北京行動綱領」の流れをくんだ国際協定だ。

採択10周年目の2010年10月には、同決議のどの程度実施されているかを指標で明らかにすることも国連は決めていたものの、日本国内で、このことを広くわかりやすく知らせる努力などどこにも見えなかった。2年後の2015年は採択15年になる。日本政府は、決議内容が実行されていないことをどう総括するつもりだろう。

必要なことは、決定機関に働く人たちが、平和と男女平等に向けて運動し続けている民間団体NGOの人たちと対話を持ち、意見や問題の指摘に耳を傾けることだと思う。

さらに、政党は女性議員を増やすために当選可能なところへの女性候補を増やすこと、加えて長期的には、選挙制度を女性議員増のカギといえる比例代表制へ移行すること以外ない。

http://www.theguardian.com/global-development/2013/oct/21/un-resolution-2122-women-peace-processes
http://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2013/oct/21/peace-building-gender-bias-funding?INTCMP=ILCNETTXT3487
http://www.un.org/womenwatch/osagi/wps/
◆国連安保理決議 1325 号にもとづく日本版国別行動計画策定について
http://ajwrc.org/1325/130928letter.pdf
◆初の「女性六カ国協議」開かれる
http://frihet.exblog.jp/9805434/
【上記写真は、この「女性六カ国協議」のハイライト。韓国と北朝鮮の国境近くで行われた。中央のブルーのジャケットの女性は元気なころの清水澄子元参議院議員】
◆比例区削減案に反対します!
http://frihet.exblog.jp/17810544/
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by bekokuma321 | 2013-10-22 14:53 | その他