TVドラマ「コペンハーゲン」

c0166264_2321679.jpg「コペンハーゲン/首相の決断」が待ち遠しい。デンマーク発のテレビドラマだ。

前回は、取締役クオータがテーマだった。クオータとは、企業の取締役の一定割合を一方の性にしなければならないという制度だ。

英国アカデミー賞など数々の賞を受賞した人気ドラマだ。なんといっても、この番組の斬新さは、主人公となる首相が女性であることだ。

子ども2人と専業主夫を持つ40代のビアギッテ・ニュボー。彼女は、デンマーク穏健党党首だ。惨敗した党の立て直しを迫られていたが、選挙前夜のTV討論会での彼女のナチュラルな発言が受けに受け、党に勝利をもたらす。そして小政党である穏健党が他党と連立を組み、党首のビアギッテが首相に。

前回は、産業大臣が、会社取締役にクオータ制を入れる法案を発表することから始まった。

この産業大臣も女性。経済界の猛反発やメディアの性的中傷の嵐の中、テレビ番組で論陣をはる。産業大臣への妨害は外からだけではない。平等省の領域を侵して、なんで産業大臣が、と怒る平等大臣の邪魔も。当然、平等大臣も女性だ。

この取締役クオータの政界ドラマは、ノルウェーで実際に起こった事実に基づいている(『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)参照)。ノルウェーでは、企業の取締役の40%から60%が一方の性でなくてはならない。世界で初めてのことだった。会社法を改正して実行した。改正案にいたるまでは、「ノルウェー大企業は、海外に逃げていく」と猛反発をくらった。

前回のTVは、このノルウェーの実話と同じように、トップ企業社長が首相に“脅し”をかけてきた。この攻防をどう描くのか? ビアギッテの鮮やかな交渉で、社長が折れた。このあたりのシーンに、過労した私の体が、少し軽くなった。

北欧政治の実態をかいまみることのできる貴重なドラマに、毎週水曜日の夜は、釘付けだ。

ところで、余談だが、なんでデンマーク語Mænd der elsker kvinder (女を愛する男)を、「罪深き女」(前回のタイトル)などと和訳するんだ!

http://www.superdramatv.com/line/borgen/
◆会社のトップにどうやって女性を増やすか
http://frihet.exblog.jp/15967081/
◆クオータ制は平等社会への一里塚 第2回「それは政党の候補者リスト作りから始まった」
http://frihet.exblog.jp/17897507/
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by bekokuma321 | 2013-08-10 23:06 | 北欧