政治に関するジェンダ―ギャップ

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最も男女平等の国が、政治的知識では最も男女格差があるなんて!

夏枯れのノルウェーのメディアで、議論になっている話題だ。9月の国会議員選挙に出る保守党の女性候補はこうコメントしている。

「ノルウェーの男性はフルタイムで外で働き、家事責任も全うしています。さらに彼らは、政治的ニュースを追っているということです。政策議題や優先課題を男性に決めてもらったらいいのかも」

男性への無条件降伏だ。こう賛美されると、男性のほうも、苦笑いするしかないだろう。一方、労働党の女性の国会議員は、こう反論する。

「メディアを手中にする時間を男性のほうが多く持っているからです。おそらく、いまだに毎朝の食卓で、パパは新聞を読み、ママは子どもと話をしているというということです」

「議論に参加している男性は、ことに通じているように見えますが、それほど通じているわけでもないのです」

なるほど、ノルウェーでもまだねぇ、と、私は労働党議員の意見にうなづいてしまった。

調査したのは、ノルウェーのベルゲンの研究者たち。日本を含む10カ国の国際調査だ。ノルウェーでは、政治的質問への正しい答えをしたのは、男性73%に対し、女性はわずか50%だったという。

ノルウェーでは、女性が参政権を獲得して100年のお祝いが各地でなされている。それに関連付けたさまざまな研究調査もある。ジェンダーに関する調査結果を、大手マスコミが丁寧に報道し、女性政治家が相反する意見を戦わす―――この光景こそ、ノルウェー的だと思う。

世界一民主的な国は、こうした小さな積み重ねあってゆえなのだろう。


◆Menn mer interessert i politikk enn kvinner
http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/Menn-mer-interessert-i-politikk-enn-kvinner-7263874.html#.UfOkHNyCjGg
◆世界一民主的な国
http://frihet.exblog.jp/19256560/
◆NRKとNHK--報道における女性
http://frihet.exblog.jp/17018798/

【写真は、ノルウェー主要政党の党首討論会。いかに女性が多いか一目瞭然だ】
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by bekokuma321 | 2013-07-27 20:16 | ノルウェー