内部告発者保護決議

内部告発によって明らかになったアメリカNSAの盗聴行為は、ヨーロッパ各国の逆鱗にふれた。アメリカ憲法第1条信教、言論、出版、集会の自由と相いれないとの批判もある。ガーディアンによると今度は、国際法上から非難の声が上がった。

カウンシル・オブ・ヨーロッパの決議1729 は、アメリカ政府告発者エドワード・スノードンを加盟国は保護すべき責務がある、と解釈できるという。

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決議名「“ホイッスル・ブローアー”の保護」。2010年、議員会議で採択された。以下に決議の具体的条文をあげる(FEM-NEWS和訳)。

「保護されるべき告発の定義とは、生命、健康、自由、さらには、行政権の対象者や納税者、私企業の株主・労働者・顧客などに影響を及ぼしたり、脅かしたりする、さまざまな種類の違法な行為に対するあらゆる真正な警告を含む」(6条-1-1)

「加盟国の法律は、国防機関や特別諜報機関の職員など公務員であろうとなかろうとすべてのホイッスル・ブローアーを対象とすべきである。」(6条-1-2)

カウンシル・オブ・ヨーロッパCouncil of Europeは、人権や民主主義の実現をめざす国際機関。和訳は、ヨーロッパ評議会、欧州協議会などとさまざま。EUすなわち欧州連合(European Union)と間違いやすいが違う。加盟国数も47カ国と圧倒的に多い。ストラスブール(フランス)に本部がある。

ちなみに事務局長は、ノルウェー元首相トールビョルン・ヤーグラン(労働党)。オバマ大統領をノーベル平和賞に選んだ、選考委員会委員長である。

提案! ヤ―グラン事務局長よ、上の決議を最大限尊重し、一歩前に進めるべきではないか。ノルウェーこそ、その任に最適な国だ、と考える。

以上は、今朝のガーディアンの情報をもとにしている。

昨日のガーディアンには、スノーデンの父親の息子への手紙が公表されていた。

その中で、父親ロン・スノーデンは、息子に対して「おまえは、現代のポール・リビアである」との賛辞を送った。ポール・リビアという人は、18世紀、イギリス植民地だったアメリカで、独立戦争中、イギリス軍の動きを伝令して回ったのだという。イギリス軍のたくらみをアメリカ軍側に秘密裏に知らせた功績で、彼は、後世、「愛国者」としてたたえられたといわれている。

息子は、裏切り者とレッテルをはられ国際手配中。このままだと、生涯会えない。そんな事態に、親なのだから、「自主してアメリカに謝罪してほしい」などと語りかけたのでは・・・と私は思った。手紙は、正反対だった。

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/03/america-persecution-whistleblowers-constitution
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/commentisfree+world/freedom-of-speech
http://assembly.coe.int/main.asp?link=/documents/adoptedtext/ta10/eres1729.htm
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/02/edward-snowden-father-open-letter
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-23165257
http://norskpen.no/English/EnglishDetails/tabid/515/ArticleID/1502/Norwegian-PEN-ask-minister-of-justice-to-reconsider-Snowdens-application-for-asylum.aspx(ノルウェー・ペンクラブは世界人権宣言14条にのっとりスノーデン亡命の許可を求めた)

FEM-NEWSは、女性のニュースがメインである。同時に個人の力がどう社会に影響を及ぼすことができるかに関心を寄せている。その観点から、アメリカ政府を内部告発したスノーデンに関するニュースを時々翻訳し掲載する。
◆ノルウェー、告発者スノーデンの亡命希望国
http://frihet.exblog.jp/20448452/
◆ノーベル平和賞、オバマ大統領に
http://frihet.exblog.jp/12576253/
◆ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/
◆ドイツ、フランス政府が、アメリカ政府に抗議
http://frihet.exblog.jp/20441876/
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by bekokuma321 | 2013-07-04 10:33 | USA