ドイツ、フランス政府が、アメリカ政府に抗議

世界各国の国家機密や個人情報が、長年アメリカ政府によって盗聴されていた恐れがある。

今朝のBBC、ガーディアン両ニュースによると、ドイツ政府とフランス政府が、アメリカ政府に強い抗議をした。一方、わが日本政府はアメリカ政府に質問も抗議もした形跡はない。

FEM-NEWSは、女性のニュースがメインである。同時に個人の力がどう社会に影響を及ぼすことができるかに関心を寄せている。その観点から、アメリカ政府を内部告発したスノーデンに関するニュースを時々翻訳し掲載する。

さて、ドイツ紙「シュピ―ゲル」によれは、アメリカNSAは、ワシントンやブラッセルのEU機関ビルに電話盗聴機をしかけたり、コンピューターをハッキングしたりして、情報をとっていた。本当なら、あいた口がふさがらない。

これまでの「テロの脅威を防ぐため極左犯罪組織にターゲットをあてたもの」という説明とは異なり、常軌を逸していると、ガ―ディアン紙は書く。

c0166264_9444848.jpg昨日、抗議したのは、ドイツ法務大臣ザビーネ・ロイトホイサー=シュナレンベルガー(写真)。フランスの外務大臣ローラン・ファビウス。

ドイツは 国民の人格権を保護するきわめて強固な個人情報保護法を持つ。ナチス時代のゲシュタポや、共産党東ドイツ時代の秘密警察シュタ―ジの経験を踏み、ニ度と繰り返すまいとしているのだ。

私は、映画や本で知っただけだが、親も夫婦も、兄弟姉妹も監視しあうスパイ国家。平和のもとになる、「友情」「信頼」が育つわけがない。

そのドイツの法務大臣は、「アメリカの行為は東西冷戦をほうふつとさせる。『シュピ―ゲル』の記事が正しいなら、冷戦時代に敵国に対して行った仕掛けを想起させる」

「想像を絶する。友人だと思っていたアメリカ人がヨーロッパ人を敵視していたとは」

ガーディアン紙は、次のようにも報道する。タイトル「犬のように嗅ぎまわる冷戦時代のやり方だとアメリカを非難」。

ドイツは、NSAのプリズム・プログラムで、中国、イラク、サウジアラビアと同じレベルでターゲットにされていた。フランス、イタリア、ギリシャ、日本、メキシコ、韓国、インド、トルコなどの大使館が、「ターゲット」とされている。

アメリカは、ちゃんと日本も敵視している。

http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23120955
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/30/berlin-washington-cold-war
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/30/nsa-leaks-us-bugging-european-allies

■ドイツ、EUの個人情報保護と人格権
http://frihet.exblog.jp/20438962/

(注)人格権は、本家本元のドイツではPersönlichkeitsrecht。personal rightsと英訳されている。
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by bekokuma321 | 2013-07-01 09:56 | ヨーロッパ