WHO 女性への暴力は地球規模で蔓延

女性への身体的・性的暴力は、地球規模でまん延している。しかも、女性への加害者の多くは、その女性と親しい間柄の男性である。

殺害された全女性の38%は、夫や同居人などパートナーによる犯行である。夫などによるこうした暴力行為は、さらに、うつ病など他の疾病の主な原因となっている。

6月20日、WHOは、こう公表した。
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さて日本。民間の女性たちによって、夫や恋人からの暴力に関する相談、調査、啓発がすすめられてきた。粘り強い運動の結果、2001年には、「DV防止法」ができた。正式には、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律。

DV防止法は、何回か改正された。被害女性の保護範囲が強化された。都道府県だけだったが、市町村でも配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設を置くこととされた。

しかし、どこの自治体でも、政策の優先課題となっていないため、予算不足・人員不足が深刻である。たとえば、公費で24時間体制の相談電話を運営している自治体など、聞いたことがない。日本では、女性議員が極端に少ないため、こうした女性の生命・健康問題が真剣な議題とならないのだ。

内閣府によると、3人に1人の女性が何らかのDV被害を受けている。しかし、これは氷山の一角だろう。日本には、夫や恋人からの暴力を口に出して訴えるまでに至っていない女性が数多くいる。WHO報告にもあるように、「そんなことを言うのは、恥ずかしい」というスティグマ(烙印)が、まだ心に沈殿しているからだ。

http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2013/violence_against_women_20130620/en/index.html
http://www.womenlobby.org/spip.php?article5144
http://www.guardian.co.uk/society/2013/jun/20/one-in-three-women-suffers-violence
http://nwsnet.or.jp/index.html
http://pandorafilms.wordpress.com/dvd/papa/mitsui/

【写真は、ノルウェーの自治体の啓発ポスター。上のノルウェー語は「だけど、彼は子どもにはやさしいんです」。女性は殴打されてなお、夫をかばおうとする。】
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by bekokuma321 | 2013-06-23 11:19 | その他