国家か人権か:EUが米法務長官に警告

ガーディアン紙によると、アメリカ政府の国家安全保障局NSAは、世界中から970億もの機密情報を集め、メールや通話など通信情報のほとんどを盗聴できる。

「会話がすべて盗聴されるような、そんな社会に生きていたくない」。こう命がけの告発をしたのは、29歳の若者エドガー・スノ―デン。

c0166264_0273580.jpgこれを受けて、欧州連合EUの委員会は、ただちにアメリカのエリック・ホールダ―司法長官に対して書簡を送った。送ったのはビビアン・レディング副委員長(司法・基本権・市民権担当)。

重大な事態に対しての深刻な関心から、大西洋のかなたから公的意見を述べるとし、プリズムという膨大な個人情報収集活動が市民のプライバシー保護の基本的権利の侵害とならないかについて、詳細な回答を求めた。金曜日に開催されるEUとアメリカの法務大臣会議前までに返事を求めたところに、その真剣さがわかる。

その書簡で、彼女は、アメリカ司法長官に、こう警告したーーアメリカ・EUの市民には高いレベルのプライバシーが保護されているという、法的規制への信頼が市民に存在すること、それが、デジタル時代の経済発展には不可欠である。

欧州委員会は、欧州連合(EU)の内閣にあたる。ビビアン・レディング副委員長は、女性の権利拡大についても積極的で、これまで会社取締役へのクオータ制施行や、家庭内暴力DVの被害者保護などの新しい法制度をすすめてきた。彼女は、もっとも注目される欧州議会議員の一人だ。

一方、アメリカでは、全米市民自由連合the American Civil Liberties Unionが、アメリカ政府を「すべてのアメリカ国民のアドレスブックをひったくったようなもの」と提訴した。

日本政府は、日本人の個人情報保護のために、アメリカ政府にどう対応したのだろう?


http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/11/europe-us-privacy
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/11/nsa-surveillance-challenged-court-data
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1205_en.htm?locale=en
http://eumag.jp/issues/c0612/

◆国家か人権か:NSAを告発したスノ―デン
http://frihet.exblog.jp/20350227/
◆“取締役クオータ制”、ついにEUに
http://frihet.exblog.jp/16802719/
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by bekokuma321 | 2013-06-13 00:41 | ヨーロッパ