2013年 06月 07日
イタリア黒人大臣、差別にさらされる
なかでも、イタリア史上初の黒人の女性大臣セシル・キィェンジェ(Cecile Kyenge)が、注目をあびている。民主党。眼科医。コンゴ生まれで、イタリア留学後、イタリア人と結婚した。
最近のニュースによると、黒人女性の大臣就任は、極右団体や極右政党から頻繁に攻撃を受けてきた。「コンゴに帰れ」などという人種差別の横断幕も掲げられたりしているという。
露骨な差別に驚いた。もっと驚いたのは、イタリアは、アフリカ生まれの移民女性が国会議員選挙に立候補して、当選できる国である、ことだ。
世襲の多い日本の国会議員選挙を考えると、とても信じられない。日本の政党の候補者決定過程、選挙運動、選挙制度に、根本的欠陥があるとしか思えない。
さて、キィェンジェ大臣は、こうした人種差別攻撃に対し、「私にとどめをさすことなどできません」と、やり返したという。たのもしいぞ!
◆http://www.thelocal.it/20130509/italys-first-black-minister-hit-with-racist-insult
◆http://world.time.com/2013/05/06/italys-first-black-minister/
◆http://www.guardian.co.uk/world/2013/apr/28/italy-first-black-minister-attacked
◆http://www.cecilekyenge.it/