ドイツ国会、クオータ制を否決

c0166264_17244948.jpg4月18日、ドイツ下院は、会社取締役にクオータ制を入れる与党法案を否決した。320対277、棄権1だった。2018年から20%でスタートし、段階的に女性を増やしていくという法案も日の目をみなかった。

アンゲラ・ドロテア・メルケル首相が出した法案は、2023年から取締役の40%を女性にするというもの。ドイツ経済界は、「外国企業は逃げてゆく。市場は混乱する」と猛反対を続けていた。

メルケル首相は、当初、強制的クオータではなく、自主的に女性を増やす方法を準備していた。しかし、党内の激しい議論を経て、40%クオ―タ制の法案となった。

労働社会問題相ウルスラ・フォン・デア・レイエンUrsula von der Leyenは、強固なクオータ制賛成派だ。高い人気を誇り、キリスト教民主党CDUの副党首でもある。メルケル首相の煮え切らない態度に、彼女は、「この重要なテーマに断固たる態度を」とけん制した。

おもしろいことに、クオータ制をめぐっての激しい党内討論を経、CDUは、次の国政選挙のマニフェストに30%の取締役クオータを入れることになったという。

取締役クオータの元祖は、ノルウェーだ。ノルウェーで、会社の取締役に女性40%を義務づけた法律ができたのは、2003年。「株式上場会社は2008年から、国営会社は2004年から、両方の性の人が少なくとも40%いなければならない」という法律だ。

ノルウェー・メディアは、「ノルウェーから見ると、ノスタルジックな議論をしているようだ」とドイツを評している。

さて、わが日本。ドイツ下院にあたる衆院には、7%ちょっとしか女性がいない。クオータ制法案を議論しているドイツ国会中継見たが、なんと女性が多いこと(左上)。日本と大違いだ。

女性議員が7%ちょっとの国会では、クオータ法案どころの話じゃない。それより、まず北欧やドイツのように、もっと女性議員を増やすことだ。政党が真剣になればできる。国会に男性を送るだけなら、政党交付金を返してほしいと思う女性が大勢いる。

http://www.nrk.no/ytring/merkels-sinte-medsostre-1.10992851
http://www.dw.de/boardroom-quota-for-women-rejected-by-german-bundestag/a-16755599
http://www.spiegel.de/international/germany/germany-rejects-law-requiring-board-quotas-a-895238.html

■ドイツ誌「シュピーゲル」、ノルウェーのクオータ制を特集
http://frihet.exblog.jp/18068588/
■日本の女性議員率、世界161位
http://frihet.exblog.jp/19247165/
■新潟日報「ノルウェー政界の男女平等:クオータ制が後押し」
http://frihet.exblog.jp/15353813/
[PR]
by bekokuma321 | 2013-04-22 17:41 | ヨーロッパ