鶴岡市「2013 国際女性デー」

3月8日は国際女性デー。山形県鶴岡市の「2013 国際女性デー」に参加した。実行したのは、鶴岡市の平和センターや連合系の女性部に連なるひとたち。

山形県の吉村美栄子知事が顔を見せた。日本の知事47人中3人しかいない女性の知事だ。吉村知事は、仕事と家庭生活の両立を基本に、いったん仕事を離れた女性が再就職できるような政策を強化したいと挨拶した。

基調講演は、国連人間開発指数で過去12回首位にあるノルウェーを例に、「女も男も働くことが楽しい国へ」がテーマ。世界で男女平等の国と知られているノルウェーだが、そこにいたるまで道筋は平坦ではなかった。19世紀の歴史、偏見と差別をなくそうと立ち上がった女性たち・・・どんな訴えを、どういう方法で行ったのか。映像中心の報告。

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女性が人間ではなかった19世紀。ノルウェー以上に、日本はそうだったはずだ。

会場となった山形の鶴岡市には、天才作家とよばれた田沢稲舟がいた。彼女は、女性に決められた役割を否定し、1人前の人間として作家の道を歩もうと決意。

しかし当時の日本は、そんな女性に甘くはなかった。彼女は家を捨て、故郷を捨てて、単身、東京に出た。多くの斬新的作品を世に出し、結婚もした。しかし、ほどなく破綻。鶴岡市に戻り、亡くなった。21歳の若さだった。

死後も、スキャンダラスな点のみ強調され、彼女の作品や生き方を正しく評価する人はいなかった。山形のフェミニストである私の親友でさえ、20数年前まで知らなかったと言った。自立を求める女性の犠牲の大きさよ!

女性が一人の人間として認められなかった、19世紀。

しかし、時は過ぎ21世紀。今、ノルウェーは、国会も地方も女性議員は約4割、そして出生率1.9。

一方、日本は、女性の議員は1割前後、そして出生率は1.39。

鶴岡市も、議会に座る女性は、渡辺洋井(ひろい)議員たった1人だ。

鶴岡の女性デー企画を担った連合の女性委員会部長赤川幸さんは、「職場は男女とか性を意識することなく日々、仕事にまい進している。しかし、性差別をなくすこと、女性を管理職にもっと増やすなどの重要性を認識し、それに向けて実行していきたい」と述べた。こうした20代の女性たちに、心底期待したい。

さて、そのノルウェーから、今年の国際女性デーのニュースが届いた。

鶴岡市で200人を集めたイベントが行われていた同じころ、ノルウェーでは、国際女性デーと女性参政権100周年を祝うコンサートが開催された。99%が女性で構成された交響楽団による音楽会だった。

そこに市民に混じって参加したのは、国王、王妃、首相、元首相など国を代表する人たち――すごすぎる面々だ。国をあげての国際女性デーとはこのことだ、と感激した。

「男女平等はノルウェーの国是です」と語る首相や政治家たちの意志が反映し、このような画期的女性デー・イベントにつながったのだろう。
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by bekokuma321 | 2013-03-09 09:41 | その他