婚外子差別、違憲へ

c0166264_1151218.jpg「結婚していない親から生まれた子どもの相続分は、結婚している親から生まれた子どもの半分である」

こんな破廉恥きわまりない規定が、日本の民法にある。その規定が、やっと違憲になりそうだ。

最高裁の判決はこれからだ。しかし、先月、最高裁は、婚外子の遺産相続分についての裁判を大法廷に移す、と決めた。「最高裁は通常、三つある小法廷で審理するが、判例を変更したり違憲判断を示したりする場合、長官と14人の判事全員で構成する大法廷で審理する」(朝日)のだという。

昨年4月、元最高裁判事の泉徳治さんの講演を聞きに行った。

泉さんは、最高裁判決で、相続差別は憲法違反の少数意見を書いた判事だ。

講演で泉さんは、明治民法に、「婚外子は、婚内子の半分しか相続分がない」と書かれていると言った。つまり相続差別の撤廃をめざす運動は、114年間にわたる差別への闘いだという。

新憲法ができて、個人の尊厳と両性の平等が明記された。両性の平等は、あのベアテ・シロタ・ゴードンの産物だ。その新憲法にそって民法はつくられた。しかし、1948年施行の新民法には、「摘出でない子の相続分は、摘出である子の相続分の2分の1」と書かれたままに終わった。明治民法と同じだった。

この新民法900条4号ただし書きが、憲法14条違反の対象となってきた。1948年の新民法が、新憲法に合致してつくられていれば、婚外子差別撤廃の闘いなど不要だった。この新民法から見ても、63年間の闘いになる。

時代は変わり、「できちゃった婚」という言葉がはやった時もある。とはいえ、世界に名だたる結婚大国の婚外子は、生まれてから死ぬまで差別を受け続けてきた。生まれてきた子どもに何の罪もない、のにである。

非婚の親から生まれた子どもの数は、日本は、先進国に比べ、桁違いに少ない。この事実だけから見ても、差別の余波は大きい。

泉さんの講演会を主催したのは「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」だった。同団体を引っ張ってきた田中須美子さん、一緒に闘ってきたメンバーの長年の努力が、違憲判決への道を、今、拓こうとしている。

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グラフにはないが、ノルウェーは56%(2008年)。
婚外子出生率:ノルウェー56  スウェーデン54.7  フランス52.6  イギリス45.4  日本2.1

■元最高裁判事泉徳治さん、婚外子撤廃の集会へ
http://frihet.exblog.jp/17824766/
■婚外子差別TEL 相談(最上のイラストは同PRサイトより)
http://frihet.exblog.jp/18445427/
■出生届「摘出」欄未記載でもOK
http://frihet.exblog.jp/14320472/
■女性たちの闘いに感動しました
http://frihet.exblog.jp/15597432/
■ベアテ・シロタ・ゴードンさんと私
http://frihet.exblog.jp/19121748/
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by bekokuma321 | 2013-03-06 10:18 | その他