魔女狩り撲滅に資金

c0166264_15194457.jpgノルウェー政府が、魔女狩り撲滅に公費拠出をしたという。

自国内のことではなく、アフリカのマラウィでの話だ。マラウィは、最貧国のひとつ。この国には、今も魔女狩りが残る。1911年に違法とされたものの、魔女の呪術を追い払うとなどとして、医師が、女性や女の子を強姦したという事実が報告されている。

その一方で、マラウィには、根強い伝統に抗って魔女狩りを撲滅するために闘う人たちがいる。世俗ヒューマニズム協会だ。このたび、その協会に、ノルウェー政府が60万ドルを寄付した。協会は、このお金で、3年かけて魔女狩りの危険性を広める啓発教育に励むという。

マラウィ駐在ノルウェー大使は言った。

「女性が、魔女の名のもとに暴力的に逮捕されているという魔女狩りに、多くの人は気づいているようです。ところが、政治経済社会問題を話すときには、この問題は無視されてしまっているのです」

なぜ、ノルウェー政府が他国の魔女狩り撲滅に公費拠出を決めたのか。取材から類推すると…。

ノルウェーは、女性の人権侵害に敏感な政策をとる国だ。17世紀に魔女狩りが行われた国でもある。近年、魔女審判の原典の解読が進み、子どもを含む罪もない男女が、村の病気や不漁の元凶とされて殺された事実が立証された。

2011年には、フィンマルク県ヴァルドゥーに、その記録を顕彰するモニュメントが建設された。その前後に、ヴァルドーに世界中から魔女の研究者が集まり国際会議が開かれ始めた。その過程で、現代にも通じる魔女審判の非科学性、非人道性がノルウェーであらためて注目されはじめた。

■Norway, Malawi battle witchcraft
http://www.news24.com/Africa/News/Norway-Malawi-battle-witchcraft-20130212

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◆ガーナの魔女キャンプ:亡命する寡婦たち
http://frihet.exblog.jp/18413775/
◆魔女モニュメント、オープン
http://frihet.exblog.jp/16517286/
◆ルポ・世界で最も住みやすい町
http://mitsui-mariko.jp/file/file01.pdf

写真上:焼き殺された魔女をイメージさせるモニュメント
写真下:魔女と刻印を押され殺害された実在の人物の名前と略歴が1枚1枚に書かれている(ともにノルウェー・ヴァルドゥ―の魔女モニュメントで撮影)
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by bekokuma321 | 2013-02-15 15:34 | ノルウェー