北欧に対する偏見

c0166264_1233824.jpg右翼系の出版物やネットには、北欧嫌いが多い。福祉と平等の国がいやでたまらないようだ。

こうした勢力をバックラッシュという。あきれるのは、この勢力は、虚偽の情報をまき散らしつづけることだ。

たとえば、「スウェーデンは犯罪率が世界一高い」というものだ。もちろん虚偽だ。

左は、『バックラッシュの生贄』(旬報社) に掲載されている、右翼系出版社の定期刊行物の見出しだ。

この手のメディアは、虚偽の前提にたって、さらに「犯罪率が高いのは、北欧女性はみな外で働いていて家庭でのしつけができないから」という暴論を導く。

犯罪率の国際比較は難しい。見つかった比較は以下のOECD諸国の比較だ。これだけ見ても、北欧の犯罪率は世界一でも、二でもない。

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また、「スウェーデンは少年犯罪率が世界一だそうだ」ということも言われた。しかし、それも、私が調べた限りではまったく事実とは異なっていた。

起訴された人の中に、どれだけ少年がいるかの国連調査によると、以下が少年犯罪率上位5か国だ。

ウクライナ44%、スコットランド27%、アルバニア24%、オーストリア21%、タイ20%。

同じ調査によると、北欧の少年犯罪率は高くない。スウェーデン14%、ノルウェー8%、フィンランド5%、アイスランド4%。(デンマークは未調査)。

要するに、右翼系出版物は、女性が社会で活躍する社会を否定したいがために、でっちあげをしているのだ。その嘘がネットで拡散され、それを信じる人がいる。

日本は、女性が働き続けるにはあまりに過酷だ。だから、一日も早く社会的支援策を前に進ませる必要がある。しかし、以上のようなデマに惑わされる政治的指導者や議員が多い。中には、自らまき散らしている政治家も。これでは、前に進まないのは、あたりまえ。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2788.html
International Statistics on Crime and Justice
United Nations Office on Drugs and Crime(UNODC)
2010 
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by bekokuma321 | 2012-09-27 02:20 | その他