ノルウェー、世界初の発展途上国ローンの監査へ

c0166264_159231.jpg「ノルウェーは、発展途上国に対するローンの監査を世界で初めて実施し、この分野で画期的な規範を作ることになるだろう」

ノルウェーのハイキ・ホルモース国際開発大臣は、こう言った。

8月20日、駐日ノルウェー王国大使館は、「国際社会の長年の課題に関し、ノルウェーが一歩踏み出しました。」と報じた。同大使館ホームページによると、さらに、国際開発大臣は、こうコメントしている。

「ノルウェーはこれからも責任ある融資を行っていきます。この作業がきっかけとなり、他の債権国が同様の監査を開始し、よりよい融資が行われるようになることを望んでいます」

「責任ある融資」とは、融資の際に債権国の輸出権益に注目するのではなく債務国の優先事項を考慮に入れること、また貧困国の債務返済能力を考慮すること、公開・透明性を大事にすることなどが含まれるという。ノルウェーは、この「責任ある融資」を率先して進めてきた。

さて、ノルウェー国際開発省は、出版物、『開発援助における女性の権利と性の平等のための行動計画ーAction Plan for Women’s Rights and Gender Equality in Development Cooperation』で、こう強調する。

「ノルウェー政府は、女性の権利と男女平等推進の、恐れを知らない先導者である。したがって、女性の参画と女性の影響力こそ、ノルウェー開発援助施策のコアである」(国際開発大臣)

ノルウェー政府の姿勢が、このローンの監査には、どう反映されるか、私は興味深々だ。

『開発援助における女性の権利と性の平等のための行動計画』には、発展途上国の援助について、女性の権利と性の平等(Gender Equality)の推進の視点で実践する必要性と具体策が、るる書かれている。たとえば・・・。

「女性の権利、女性の参加、女性の影響力は、政府の発展途上国協力のコアであるとする」

「ジェンダーの視点が、計画段階から評価段階まで、あらゆるステージでメインストリーミング化されること」

「妊娠中絶や同性愛問題など、多くの国でまだ違法状態にある課題に関しては、この2分野において人権を促進している組織やプロジェクトに、人道的・経済的支援を提供する」

一方、日本の開発援助ODAはどうか。女性の視点、性の平等の視点がほとんどなく、女性に役立つ援助にはほど遠い。こうした開発援助の女性軽視が、今、東北震災復興に表れている。ちなみに、援助額も1人当たりで比較すると、非常に少ない(↓)。

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◆ノルウェー、世界で初めて発展途上国へのローンの監査実施へhttp://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/policy/Audit-of-loans-to-developing-countries-for-the-first-time-Press-Release-Norway-the-world39s/
■Action Plan for Women’s Rights and Gender Equality in Development Cooperation”(2007—2013)
http://www.regjeringen.no/upload/UD/Vedlegg/Utvikling/Kvinner%20og%20likestilling/Handlingsplan_kvinner_Eng0510.pdf
■Equality 2014
http://www.regjeringen.no/upload/BLD/Action_plan_2014.pdf
■Seek: Norway
http://www.donortracker.org/sites/default/files/SEEK%20Donor%20Profile%20Norway%20May%202012.pdf
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by bekokuma321 | 2012-09-24 15:23 | ノルウェー