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大阪市長、慰安婦問題を矮小・歪曲

大阪市長が、ムキになって「河野談話」を批判した。その談話を下にかかげる。

外務省は、2011年8月、「慰安婦問題に対する日本政府のこれまでの施策」と、この「河野談話」を政府の施策にあげている。「この問題は当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」としている。

しかるに、大阪市長は、「談話より閣議決定が重いに決まっている」などという論法で、「安倍内閣の閣議決定」の一部だけを引用。河野談話を、「日韓関係をこじらせている元凶」と攻撃した。しかも、質問した赤旗記者に、「あなたは、風俗に行ったことがないのか」などと逆質問。あきれて、あいたクチがふさがらない。

■慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
平成5(1993)年8月4日

 いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年12月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。

 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。

 なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。

 いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。

 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。

 なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。


http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/ianfu.html
■8月24日登庁時市長囲み取材
http://www.youtube.com/watch?v=x6fS4ChfuDg
http://nanumu.blog59.fc2.com/blog-entry-283.html
by bekokuma321 | 2012-09-03 16:32 | その他