埼玉県女性ゼロ議会「東秩父村」を訪問

c0166264_22503169.jpg今日は、全国フェミニスト議員連盟の矢澤江美子さん、勝又みずえさんと3人で、埼玉県の女性ゼロ議会「東秩父村」を訪問した。

行動する力もなえてしまうほどのうだるような暑さのなか、埼玉県の西方にある東秩父村まで車で向かった。村長選と、村議の補欠選が、今日からスタートするという。道路わきの看板には、村長候補2人、村議候補2人のポスターが貼られていた。残念ながら4人全員男性だった。

「和紙の里」として知られる村だ。「和紙の里」で手打ちそば屋さんもあると聞いていたが、運悪く、夏期休業中。近くのレストランで、冷やしうどんを食べた。ゆずの皮をすりおろした薬味が、涼感をさそう、おいしい麺だった。

約束の時間の午後1時半、役場を訪問。

玄関横には、昭和30年代に建てられた村の”名士”らしき立派な男性の胸像があった。玄関前には、赤い着物を着た張りぼての「わしのちゃん」と名づけられた人形があった(写真上)。男性の胸像は村長で、張りぼての女の子の人形は、観光誘致だろう。こうしたシンボルも、議員や指導者になりたい女の子が増えない空気を助長する。

c0166264_1342551.jpg根岸義和総務課長と、植松男女共同参画担当職員(女性)が、応対した。通された会議室の壁には、歴代の議会議長の写真が何十枚も掲げられていた。もちろん、女性は誰一人いない。

女性の社会的地位をあげることが目的の埼玉県嵐山町の国立女性教育会館が目と鼻の先だ。しかし、植松さんは「一度も行ったことがない」と言った。全国から、いや世界からリーダー的な女性たちが集まって活動する国の拠点施設が、すぐ近くにあるのだ。国立会館側も、「ご近所のよしみで」、こうした近隣自治体と連携活動をしたらいいのではないか、と思った。

c0166264_1331423.jpg以下、根岸課長の話の内容。

「人口3200人。8人全員男性議員だ。しかし、前回までは共産党の女性議員がいた。落選してしまった」
「女性が政策決定にいることは重要であると認識している」
「候補者に女性を、ということは行政としては言えない。自主性に任せる問題だ」
「役場でも、やっと1人主査に女性が登用になった。女性の多くは、管理職試験を受けることを尻込みする傾向にある」
「議員候補が、地区割りされた地区から推薦されてくるということは、昔の話で、今はそんなことはない」
「兼業農家が多く、女性も専業主婦は少ない。みな何らか働いているので、なかなか役職のなり手がない」
「男性は朝6時に家を出て、夜9時、10時に帰宅する。すると、隣町にある高校に通学する子どもの送り迎えなどは母親の役目になる。そうしたことにも女性は時間がとられ、役につきたがらない」
「女性が議員に出にくいのは、おっしゃるとおり、家事育児の負担が女性にかかっているからだとは思う」

今後「2020年まで決定の場の女性を30%に」という国の目標にそって、啓発活動をしていきたい、と決意を語った。

高齢者率31%の地「東秩父村」を発展させていくには、「わしのちゃん」人形だけでなく、生きた女性をもっと村の先頭に出すべきではないか。それに県や国も、この村の女性たちの生の声をすいあげて、女性たちの住みやすい村おこしをサポートすべきだ、と強く思った。

c0166264_1352345.jpgまずは、埼玉県嵐山のヌエックーー国立女性教育会館ーーが、近隣地域の女性たちに会館ツアーを呼びかけ、会館の趣旨を知ってもらうプロジェクトを立ち上げたらどうだろう。地の利を活用してできることがあるはずだ。
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by bekokuma321 | 2012-08-22 22:41 | その他