アイルランド元大統領、「リオ+20」を批判

c0166264_9555462.jpg「女性の権利が後戻りした」と、批判するのは、メリー・ロビンソン(写真)。アイルランド初の女性大統領をつとめたフェミニストだ。

産むか産まないか、いつ何人産むかを決める権利(リプロダクティブ・ライツ)の推進を明示できなかったことは、女性の権利に対する、この20年最大の攻撃である、と、ロビンソンは語る。

以下、ガーディアン紙から要約する。

ロンドン訪問中のロビンソンが批判するのは、先月開催された「リオ+20」環境会議の成果文書だ。家族計画への国際的支援をなきものにする宗教右翼の動きが懸念される中、彼女は、こう指摘する。

「リオにおける持続可能な発展の会議において、バチカンや他の国々の反対勢力は、国際社会の合意文書から、リプロダクティブ・ライツの推進条項を削除した」

ロビンソンは、リオ+20に参加した190か国による成果文書を批判した。リプロダクティブ・ヘルスーー健康ーーは書かれたが、リプロダクティブ・ライツーー権利ーーが削除されたのだ。

1994年カイロ、1995年北京の両会議で絶賛された女性と少女の権利擁護を掲げた「基本的文書」を逆流させることになったのは、世界の指導者だとし、「リーダーたちの失策」と、ロビンソンは非難した。

c0166264_9575770.jpg両会議が開かれた1990年代は、ロビンソンとブルントラント(右写真の左側)という2人のフェミニストが国のトップにいた時代だ。

ロビンソンは、さらに指摘する。

「アメリカの茶会のような保守勢力の台頭が、政治的にも財政的にも、リプロダクティブ・ライツの推進を極めて難しくしている。私たちは、不平等への闘いに集中してきた。しかし、不幸なことに、事態はより緊迫している。よりいっそう必要性が高まっている。スーダン、南スーダンを見よ。アラブの春はあったものの、民主化はどうか」

バックラッシュ(男女平等推進を逆流させる動き)は、世界的な傾向だ。いかにその動きにとどめをさすか、知恵を絞らなくてはならない。アイルランドとノルウェーという国のトップにいた女性2人が、引退後もバックラッシュに抵抗して、世界を飛び回っていることに、敬意を表する。

◆World leaders accused of backsliding on women's rights
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2012/jul/05/world-leaders-backsliding-womens-rights

■ブルントラントも批判している。→「リオ+20成果文書」を批判
http://frihet.exblog.jp/18150105/
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by bekokuma321 | 2012-07-07 10:07 | ヨーロッパ