ポスターは、「叫ぶ芸術」

c0166264_1114988.jpg 6月23日、立川女性総合センターアイムに、ギャラリートークを聞きに行ってみました。三井マリ子さんが、日本とノルウェー両国のポスターを見ながら、その時代背景と女性政策について語りました。

三井さんは、ポスターを「叫ぶ芸術」と言います。叫び声が聞こえてきそうなノルウェーのポスタ―を目にし、まさにその通りだと納得しました。

c0166264_15371231.jpg向かって右のほうの壁には日本のポスタ―が貼られていました。日本政府がつくったもので、いくら耳をすましても叫び声など聞こえてきません。そばに貼られていても、単に通り過ぎてしまいそうです。でも、1950年作成のものだけは、インパクトがありました。女性参政権の行使という新しい時代の幕開けを示すと同時に、それまでの女性が人権蹂躙されていたことを暗示していました。その1枚以外は、何のインパクトも感じられませんでした。

それに対し、日本のポスターの向かい側に貼られていたノルウェーのポスターは、みな強烈です。一貫して女性の抱える深刻な問題を社会問題化したものばかりです。

c0166264_11213975.jpg例えば、「DV防止」を訴えるポスターは、殴打された女性の顔と鳥肌が立っている腕が白黒でせまってきます。「恋は盲目」と題されています。

別の1枚は、「男女同一価値、労働同一賃金」を訴える口髭をつけた女性看護師の顔。三井さんの解説によれば、「ひと筆で格差は直せます」という意味のノルウェー語が書かれていて、女性の低い賃金を上げるには男性になる(=髭をつける)しかないのだという皮肉です。この髭のポスターは、国政選挙の一大キャンペーンに使われ、男女賃金格差改善を公約に掲げる政党を増やすことに寄与したのだそうです。

参加者から「勝負ありです。あまりにも違いがはっきりしています」と感想が飛び出しました。私も同感です。ノルウェーのポスターからは、政策に影響を及ぼすほどの主張が聞こえてくるのです。たかがポスター、されどポスター。「叫ぶ芸術」を改めて考えるきっかけとなりました。

皆川 りうこ(国分寺市議会議員)


【FEM-NEWSから】
ポスター展は、男女共同参画週間にちなんで、第4回たちかわ男女平等フォーラム実行委員会、ノルウェー王国大使館、女性就業支援センターの連携で企画運営された。皆川市議が、日本の中では唯一インパクトあると言ったポスターは、山川菊栄が初代労働省婦人少年局長だった時のものと思われる。その根拠は「姉妹よ、まずかく疑うことを習え」
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by bekokuma321 | 2012-06-28 11:35 | その他