女性ゼロ議会訪問記:長野県生坂村

長野県生坂村訪問記

c0166264_20441348.jpg6月18日、全国フェミニスト議員連盟の活動の一環で、長野県内の「女性ゼロ議会」を訪問するというので、それに同行した。

松本市の近隣自治体の「女性ゼロ議会」である筑北村と生坂村に出向き、村長や関係者と懇談した。地元松本市議会議員山崎たつえさんのお骨折りがなければかなわなかったと思う。

松本駅に下車し、バスに乗って松本市役所に到着。山崎市議の議員控え室に入室した。まずは、山崎市議の出席する建設委員会を傍聴。その後、松本市男女共同参画担当の女性職員から松本市の男女共同参画政策の説明を聞いた。

昼前、山崎さんの車に勝又みずえさんと三井マリ子さんと私が乗り込んで、いざ女性ゼロ議会の筑北村へ、と急ぐ。現地での昼食には間に合わないと判断し、途中のコンビニで昼食を買って、店の前でほおばる。ゆっくり噛み砕くいとまもないまま、面会時間に遅れまいと再び車に乗る。渓谷やトンネルを抜けての長距離ドライブだった。

最初に筑北村に訪問したが、そちらは勝又さんに任せ、私は次の訪問地・生坂村の報告をする。

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c0166264_2045255.jpg生坂村役場に着いてすぐに村長室と応接室がひとつながりになっている部屋へと通された。藤澤村長(写真右)ともう一人、元副村長の現農業公社理事長の岩間さん(写真右から2人目)と懇談した。

人口2000人のこの村に以前は、副議長まで勤めた女性議員竹内きよえさんがいたという。竹内さんが2期で勇退された後、熱心に後継者を探したが候補者確保にいたらず、女性ゼロ議会となってしまった。「立候補さえしてくれたら、当選の可能性は多分にあった」と村長の弁。

候補者は“地区割り”という村の慣行にのっとって各地区から一人ずつ出すという方法をとっている。この従来どおりの候補者選出方法が女性を出にくくしているらしいことがわかった。

同席した公社理事長(元副村長)は、野菜直販、特産品開発など他村に比べて活発だと言ったが、これらの活動はボランティアである。村の重要な議決の場に女性が参加し、決定に影響力を及ぼす力ではない。

例外は、女性が3割はいっている「生坂農業未来作りプロジェクト会議」だ。それは、国の政策として最近降りてきた「地域農業再生プランに女性を3割入れる」を守っているからだった。

村の職員の管理職割合をお尋ねすると、8人中2名が女性であった。女性は管理職が目の前に近づく頃、退職していく傾向がある、という話であった。う~ん、もったいな! 

管理職間際の女性職員の場合、夫が管理職間際であるケースが多く、夫を管理職にさせるために、妻が退くのだという。現代版、男女の役割分担である。それを見直さないと、女性議員や女性管理職など物事を決定する場への女性の進出は難しいと思った。

村長さんというと、70代くらいのお爺さんイメージを抱いていたが、時代は進み、村長さんも50代の若さである。その話しぶりから、女性がやる気を持てば、バックアップしてくれるであろう、と感じた訪問だった。

c0166264_20471986.jpg帰路、山崎さん、三井さんの知人である前議員の竹内きよえさん(写真右)宅に寄せていただき、女性ゼロ議会をなくすための相談をした。

山崎さんには本当にきめ細やかな手配をいただいた。凛とした雰囲気の中、お互いに良い刺激を得られた訪問であった。これからフェミ議の購読会員予定の岡田夫佐子の報告でした。

岡田夫佐子(名古屋市、『バックラッシュの生贄』を広める会))


【写真上は生坂村役場シンボルともいえる玄関前の銅像。小さな男の子を抱いて座る若い母親。題「望」。誰が、何のために、何を望んでいるのだろうか。撮影:FEM-NEWS】
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by bekokuma321 | 2012-06-21 19:47 | その他