岐阜県可児市セクハラ訴訟、男性に支払い命令

可児市の高木幹子臨時職員(50)が、懇談会の席で民生児童委員(男)からセクハラを受けたとして、男性と市に約520万円の損害賠償を求めた訴訟で、高木さん側が一部勝訴した。

裁判官はセクハラをした被告男性に11万円の支払いを命じた。

2012年06月15日、岐阜新聞Web版によると、2009年6月、自治連合会主催の市政懇談会で、男性たちに酒をつぐなどして働かせられていた臨時職員に、被告男性が体を2回触った。

彼女はその後、精神的ショックからカウンセリングを受けていた。男性に対して損害賠償、市には雇用主としてセクハラ防止義務や事後の適切な対応を怠ったとして慰謝料を求めて提訴した。

さらに、市が裁判に際して原本と異なる証拠を提出したことに対して「事実ではない証拠を提出され精神的苦痛を受けた」として、第2次被害への慰謝料を追加請求していた。

民生児童委員の男性は「女性の体を触ったところを目撃していた第三者はおらず、セクハラ行為はなかった」と、市側は原本と異なる証拠については「不正な意図を持って提出したわけではない」と反論していた。

民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、住民の立場から社会福祉の増進に努める人。児童委員は、子どもたちが安心して暮らせるように、見守り、子育ての不安や妊娠中の心配などの相談を受ける。民生委員は児童委員を兼ねる。

セクハラや強姦は、物的証拠がなく訴訟は困難を極める。今回、状況証拠で、一部とはいえ原告の主張が認められたことは、画期的である。裁判で、可児市がどんな嘘をついたか、メディアからは不明だが、こうした第2次被害に対して制裁を与えない日本の裁判官に猛省を求めたい。

また、今回も、被害女性は非正規職。明日の保証のない身分に置かれている非正規職の女性は、1000万人を超える。苦情を言えば更新されないのではという恐れをいだきながら仕事をする女性たちは、権利主張を躊躇しがちだ。こうした身分にいながら提訴に踏み切った女性の勇気をたたえたい。同時に、本来、仕事は期限の定めのない正規職であるべきだと、あらためて主張したい。

◆岐阜新聞:可児市セクハラ訴訟、男性に11万円支払い命令
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120615/201206152039_17302.shtml

◆2012年5月22日(火)『2時間でわかるセクハラ対策法』 後援申請http://www.th21.jp/adiary/diary3.cgi?id=yamanet&action=view&year=2012&month=5&day=22
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by bekokuma321 | 2012-06-16 17:14 | その他