2012年 05月 30日
日本のお弁当術
テーマは日本の幼稚園のお弁当だ。ふたを開けると、トトロ、ハロー・キティ、パンダ、ピアノ、マイケル・ジャクソン、オバマ大統領などが現れる。
いったいどうやってこんな芸術を作るのだろう。親に子どものお弁当の作りかたを教える学校まである。BBCレポーターは、そこに潜入する。そこには、男親は1人もおらず、全員ママだけだ。
「私は、プレッシャーを感じます」と、他の母親との競争を意識せざるをえない女性の本音も引き出す。
「マイケル・ジャクソンなど、人の顔をつくるのは難しい、2時間ぐらいかかる」とも。
たまには手のこんだ弁当づくりも楽しいだろう。でも、日本のお弁当はほぼ毎日だ。しかも、ママだけに期待される。
日本では第1子を産んだら、働く女性の7割が仕事を辞める(離職に追い込まれる)。その女性たちのエネルギーが、2時間の芸術に向かっているとしたら。あ~!
一方、小さな子を持つ母親の8割が外で働くノルウェーの子どもたちのお弁当は、マートパッケ。パンにチーズをのせただけのシンプルなものだ。
下の写真はオスロ郊外の公園でお弁当広げる休日の親子連れ。お弁当の中身は、バターを塗ったパンにチーズをのっけたものだった。幼稚園にも同じようなランチを持っていくと言った。
■Close-up: Japan's amazing lunchboxes (ゴージャスな日本の子どものお弁当が)http://www.bbc.co.uk/news/magazine-16069217
■第 1 子出産を機に離職する女性の割合は 7 割前後http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/dl/h0326-1a.pdf