ノルウェーに移住するEU加盟国の人々

c0166264_15544841.jpg
5月14日のNRKによると、オランダ、ベルギー、ドイツなどEU加盟国からノルウェーに移住する人が増えている。

ノルウェーは国土の北半分が北極圏内だ。冬は、零下20度、30度に下がる地域も多い。そんな寒い国に、なぜ?

移住者の多くは、自分たちの支払う税金などが、自分たちの福祉や教育など公共サービスにかえってこない、からだと言っている。

EUのひっ迫した経済政策で、加盟各国は自国で緊縮財政政策をとらざるをえなくなっている。その結果、どうなるか。保育園や、文化芸術などに回す予算がカットされ、暮らしにくくなっているのだという。

2年前、ノルウェーを取材したとき、へードマルク県に住む友人宅の近隣を散歩した。その時、友人は私にこう言った。「あちらはオランダ村っていわれているんだよ。オランダからの移民が何軒も住んでいる・・・」

ノルウェーは、EUに加盟していない。ノルウェー政府は加盟申請をしたものの、国民に重大な影響を及ぼす政策は、国民投票にかけられるため、ノルウェー国民は国民投票で、加盟を拒否した。過去2回にわたって。

反対意見をけん引したのは女性たちだった。反対理由はこうだった。

EUは経済競争の同盟であり、加盟後、加盟国は横並びの規制を受ける。その政策で、削減されるのはノルウェーが築いてきた豊かな福祉サービスだ。それで一番困るのは、福祉の恩恵を受けている女性たちだ。

ノルウェーの国民投票、女性たちのEU加盟反対運動については、『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)に詳述されている。

■Viewing Norway through pink glasses
http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.8132395

[写真は、オスロ市内を大きなベビーカーをひきながらゆったり歩く女性たち。小さな子どもを持つ母親の10人中9人が外で働くが、育休が1年とれるので、彼女たちは育休中だろう。国会議事堂のすぐそば]
[PR]
by bekokuma321 | 2012-05-14 08:56 | ノルウェー