大阪市「家庭教育支援条例案」と「教育再生地方議員百人と市民の会」

大阪市議会の「大阪維新の会市議団」は、「家庭教育支援条例案」を5月議会に提案する方針を撤回した。

条例案の原案に対し、専門家や保護者から「科学的に誤り」「偏見を助長する」と批判が出たことが理由のようだ。大阪維新の会は大阪市議会最大会派。橋下徹大阪市長が率いる。

報道には、この条例案に関わった人として、高橋史朗・明星大教育学部教授、大阪維新の会の辻淳子市議会議員の名前が登場している。

さて、この高橋史朗は、「新しい歴史教科書をつくる会」を発足させた人物の一人。「教育再生地方議員百人と市民の会」の関係者でもある。伝統的子育てに固執し、男女共同参画施策を攻撃する講演を、各地で行っている。

たとえば、大阪府豊中市では男女共同参画条例案審議が始まる前に、条例反対の北川悟司豊中市議が関わる「男女共同参画社会を考える豊中市民の会」が、彼を講師によんだ。演題は、「子供があぶない!! ジェンダーフリーの正体」。彼の講演の後ほどなく、豊中市は条例案上程をやめた。

一方、辻淳子議員は、「教育再生地方議員百人と市民の会」の理事長。同会の前理事長は、北川悟司市議。

「教育再生地方議員百人と市民の会」は、教育への政治的介入をすすめる右派の全国組織。同会を中心にした行動は、最高裁で、地方自治体への陰湿な組織的圧力として、厳しく断罪された。

このような大阪の動きの背景は、三井マリ子+浅倉むつ子 編著『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』に詳しい。





大阪維新の会  大阪市会議員団  平成24年5月 【家庭教育支援条例 (案)】  

 第1章 総則
 第2章 保護者への支援
 第3章 親になるための学びの支援
 第4章 発達障害、虐待等の予防・防止
 第5章 親の学び・親育ち支援体制の整備


■自由法曹団大阪支部のサイトに全文が載っている
http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html
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by bekokuma321 | 2012-05-10 14:32 | その他