2012年 05月 03日
「そうだ、私たちはファシズムと戦っている」--『バックラッシュの生贄』を読んで
ムラタ・キョウコさんという方がネットに感想を寄せていた。共通の知人が教えてくださった。こういう読後感をいただくと、筆者冥利につきる。
■■ そうだ、私たちはファシズムと戦っているのだ ■■
この事件についてはMLで逐一報告されていたのを途中からだけどリアルタイムで追っていて、今回一冊にまとめてもらったって感じでした。
しかし改めてまとめて読むと、攻撃してくる側(バックラッシュ勢力)がいかに卑劣な手を使うかということでガク然と…。
特別なことを言っているのではなくて、単純に「平等にして」「公平に扱って」ということがどうしてこうまで叩かれなくてはならないのか…。でも、公民権運動しかり、歴史上、そういうことはずっと行われてきたのだなぁとも改めて思った。
「自分はファシズムの生贄だった」という筆者の三井さんの言葉が心にささった。そうだ、私たちはファシズムと戦っているのだ。「戦いにあきらめは禁物」という言葉も肝に銘じておきたい。
巻末の、「永遠のファシズム」という本からの抜粋、ファシズムの特徴「知的社会に猜疑心をいだき」「女性や弱者を蔑視し」「対立する意見に耳を貸さず」「人種差別主義的で」「陰謀の妄想に取りつかれ」「平和主義を悪とし」「伝統を崇拝する」……。
ああこの道はいつか来た道なのか…という危機感で、最近気持ちが暗くなって仕方ないんだけど、とりあえず自分のできることから。おかしいと思うことはおかしいと言う、ということだけでも自分は折れずにいようと思った。
ムラタ・キョウコ