4万人の歌で暴力行為に逆襲

c0166264_1494435.jpg4万人が、傘をさしながら、手に赤いバラを持って「マルクス主義の歌」をうたった。

4月26日(木)、冷たい雨の降る、ノルウェー・オスロの若者広場。ノルウェーのメディアによると、若者広場を埋め尽くした人たちの多くは、フェイスブックの呼びかけに応えて集まった。

同じころ、同じオスロ市内の裁判所で、昨夏77人を襲撃したブレイビク容疑者の公判が開かれていた。「マルクス主義の歌」とは、ブレイビク容疑者がレッテルをはったフォークソングのこと。歌の本当のタイトルは、「虹の子どもたち」だ。

ブレイビク容疑者は、法廷で、20日(金)、「マルクス主義者のいい例、それは、リラビョーン・ニルシェンLillebjørn Nilsen だ。『虹の子どもたち』という歌でノルウェー人を洗脳している」と証言した。

この言葉に反応した2人の女性がいた。Lill Hjønnevåg とChristine Bar だ(写真)。「ブレイビクが嫌っている歌を歌おうよ!」

「仲間をつのって、『虹の子どもたち』を法廷の前で一緒に歌おう」。次に、歌手ニルシェンに交渉。場所を法廷前から、若者広場に変更した。フェイスブックで呼びかけた。あっという間に「参加します」が増えていった。

「虹の子どもたち」は、アメリカのフォークソングのノルウェー版だ。北欧ではかつて大人気を博した。「ともに、生きよう、姉妹よ、兄弟よ、小さな子どもたちよ、虹と緑の大地で」という歌詞だ。デモの先頭に立った歌手のニルシェンは、「あれは、そもそも自然保護のための歌なんですよ」

若者広場での歌の後、裁判所まで行進が続いた。「バラの行進rosetog」だ。

この歌のデモに参加した私の友人は、「オスロ若者広場の虹の子どもたち ❤❤❤」と、雨の中のデモシーンをフェイスブックに投稿してきた。

多文化主義やマルクス主義がノルウェーを滅亡させるとして暴力行為に及んだ襲撃犯に対する、皮肉をこめたデモンストレーションだ。オスロだけでなく、ノルウェー各地で同じような歌のデモが開かれたという。

暴力に対して歌と連帯でNOを示したノルウェー。上からの指示でもなく、組織の動員でもなく、自分の意思で4万人がデモに参加する社会。カッコイイ!

「世界は、悪事をなした者によって滅びはしない、それを何もせず見ていた者たちによって滅ぶ」(アルバート・アインシュタイン)

■40,000 join in Oslo anti-Breivik singalong
http://www.thelocal.no/page/view/nordic-ministers-to-join-in-singing-breivik-protest
■Lillebjørn Nilsen: - Det er vi som vinner
http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/22juli/Lillebjorn-Nilsen---Det-er-vi-som-vinner-6815415.html
■Vil ta «Barn av regnbuen» tilbake
http://fil.nrk.no/227/1.8094642
■40 000 (!) sang «Barn av regnbuen» med Lillebjørn
http://www.dagbladet.no/2012/04/26/nyheter/barn_av_regnbuen/youngstorget/breivik/22_juli/21316548/
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by bekokuma321 | 2012-04-30 13:23 | ノルウェー