ブレイビク事件は名誉殺人

c0166264_2333105.jpg今週16日から、ノルウェーオスロで、昨夏の襲撃犯の公判が始まった。

私は、20年前、ノルウェーと恋におちた。ノルウェーが好きになったのは、「平等という価値」をノルウェー人は好きらしい、とわかったからだ。

ところが、襲撃犯は、私の好きな平等や多文化共生がノルウェーを滅ぼす、とほざいた。その人種差別・女性差別に凝り固まった頭は、日本の右翼政治勢力の頭とそっくりだ。日本のバックラッシュ勢力は、男女平等政策を目の敵にし、自分たちの気に入らない図書や講師を排斥してきた。だから、これは他人事ではない。

というわけで、時間を見つけてはノルウェー襲撃犯ニュースを追ってきた。これまでで最も的を得た分析は、シャバナ・レーマンshabana rehmanの「名誉殺人説」だと私は思う。彼女は、パキスタン系ノルウェー人で、ジャーナリスト。抜群の人気を誇るコメディアンでもある。上は彼女の講演会をPRするチラシ。

彼女の分析はこうだ。

「罪のないノルウェー人の若者を殺したブレイビクの言動は、理解しがたい。自分の娘を殺害する父親の心理を理解しがたいのと同じだ。つまり、これは名誉殺人と同じ構造なのだ。

家族の名誉を汚す行いは罪であり、その罪人を断罪することは罪ではない。家族を地域社会から葬った娘は、地域社会から断罪される。父親がその娘を殺害する命を受ける。彼の行為は正義だ。

名誉殺人を断行する男性にとっての掟は、社会の法よりも優位にある。そのような人間が、法廷を認めるわけがない。その目的は崇高であり、手段など選ばない。

ブレイビクは、イスラム教徒や非ヨーロッパ人と寝るノルウェー女性は万死に値すると言う。ブレイビクの歪んだ宇宙において、彼女たちは裏切り者であり、汚辱なのだ。彼女たちは、彼の妄想する名誉を侮辱したのだ。」

http://shabanawriter.blogspot.jp/
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by bekokuma321 | 2012-04-19 23:42 | ノルウェー