2012年 04月 16日
女性がマラソンをすると胸毛がはえる
女性マラソンランナーに、男性がすごい剣幕で肩につかみかかって、走るのをやめさせようと、怒鳴った。
マラソンランナーはキャスリーン・スウィッツァー 。こっそりボストンマラソン大会に参加した。襲いかかってきた男性は、マラソンレース責任者ジョック・センプル。
1967年、ボストンマラソンの3キロ地点での事件だ。
「彼女は大丈夫だよ」と男性ランナーがキャスリーンを応援した。キャスリーンはまた走りだした。すると、ジョックが追いついてきて、彼女にスウェットシャツをはおらせて、レースから追い出そうとした。
そこにやってきたのは、彼女のボーイフレンド。ジョックを思い切り殴った。そして「キャスリーン、走れ、走れ」
キャスリーンは、走った、走った。ゴールまで走りきった。
女性の参加は認められていなかったので、公式記録はない。しかし、世界中が女性のマラソンを初めて認めた瞬間だった。
その当時、女性のマラソンは禁じられていた。マラソンをすると、女性は、女性らしさを失い、子宮が落ち、足が膨張し、胸毛がはえてくると本気で言っていた。
今年も4月第3週の月曜日、ボストンマラソンが開かれ、大勢のキャスリーンたちが走る。
■Boston, 1967: When marathons were just for men
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-17632029
■http://www.kathrineswitzer.com/index.shtml