週刊金曜日ルポルタージュ大賞入賞作品を読んで-2-

ノルウェーの最北の町が、女性にとって最高に住みやすい。そんな調査結果に心を奪われた私は、ノルウェーまで取材に飛んだ。きっと私の知らない何かがある。

その通りだった。東北大震災復興に最も必要とされている精神が、そこにあった。なぜシングルマザーがこんなにも元気なのだ。なぜ、零下20度にも下がる厳しい気候の土地に、町を離れて都会に出た若い女性たちが戻るのだ――こんな疑問への答えを探した。そして、「世界でもっとも住みやすい町」というルポができた。うれしいことに昨年度「週刊金曜日ルポルタージュ大賞」に入賞した。

それを読んだ、熊本の友人深谷智佳子さんから感想が届いた。

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=== ルポ「世界でもっとも住みやすい町」を読んで ====

先日は、ノルウェーのルポ「世界で最も住みやすい町」を送信いただき、大変ありがとうございました。

ニューヨークの国連女性の地位委員会のフォーラムに参加して、帰国しました。その勢いで、ルポの感想をメールさせていただきます。

私が一番興味を持ったのは、ノルウェーの「教育休暇の権利」です。

c0166264_1411559.jpg私の若い時のことを振り返ってみても、最初は目的も持てず、ただ、生活費を稼ぐためや、遊ぶお金を稼ぐ目的で、職についても、次第に飽き足りなくなってくるものです。その中で、自分の目的やキャリアアップに目覚めても、日本では、既に遅し・・。仕事を辞めて自分で勉強するしかないと思います。しかし、それに踏み出すには、もっと、たくさんの意識、お金、時間が必要であり、なかなか踏み出せないのが、日本の現実ではないでしょうか。

ノルウェーのような教育権利の休暇制度は、向上心を持って働く人にとっては、とてもありがたいものだと思います。また、後から向上心を持ちえた時にとっても、とても役に立つものになると思います。また、出産などでの職場復帰時にもスキルの遅れを取り戻すために、有効だと思いました。

三井さんのノルウェールポを念頭に、ニューヨークに行って、考えることもたくさんありました。女性に関する問題は、世界共通の問題だと思いました。

とくに、アメリカの移民社会を、ほんの少しだけかいまみての感想ですが、、男女平等の社会を作り上げるということは、本当の民主主義の世界を作り上げることだと認識を新たにしました。

c0166264_1483512.jpgその解決の光が、やはり、北欧諸国が取り入れて来ているクオータ制にあると、今更ながら思いを強くしました。北欧諸国は、これまでの歴史の中から、民主主義の原点を知り、人間の半分を占める女性に政治や経済の発言の場を物理的に確保することの大事さに行き当たったのだと思いました。


熊本県男女共同参画推進員
深谷 智佳子


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ルポ「世界でもっとも住みやすい町」(週刊金曜日ルポルタージュ大賞に入賞)を読みたい方は、bekokuma(a)hotmail.com宛お申込みください。(a)を@に変えてお願いします。pdf書類で送信いたします。

写真上:ノルウェー最北の地セル・バランゲルの市議会。議員25人のうち13人、過半数が女性。こういう場から、女性が住みやすい政策が生まれてくるのだろう。
写真中:極北の地ヴァドソーにそびえるクヴェン人の像。かつてフィンランドから大勢この地に移住してきた。
写真下:イノ―ベイション・ノルウェー社の取締役会議。クオータ制により、役員の4割以上を女性にしなければならない。
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by bekokuma321 | 2012-03-25 00:17 | ノルウェー