阿波市の議会に女性枠誕生か--徳島県女性ゼロ議会

徳島県の市町村議会における女性議員率は、わずか8%。389議席中、女性は31議席にすぎない。女性議員の誰もいない「女性ゼロ議会」は、6 自治体(2 市4町)ある。

3月9日、大雨の中、女性ゼロ議会の阿波市と吉野川市を、女性代表が訪問。「3.8国際女性デー徳島集会」に集まった110余名が、満場一致で採択した「特別決議」を届けた。そして「女性ゼロ議会」から脱出するにはどうしたらいいかを懇談した。 (特別決議は左下Moreをクリック)

★阿波市★
20議席全員が男性である。農業や土建業の人が多い。しかし、高齢化率27.6%であり、福祉を大切にする女性の視点が政策決定に切望される。

要請する女性たちを市長室で迎えてくれたのは、野崎国勝市長、森本哲生副市長、吉田正市議会議長、吉田一夫企画課長。つないでくれた松永わたる市議会議員が同席した。

「農協の婦人部や商工会の婦人部から、議員候補者を出す空気が醸成されることが望ましい」
「“田舎”特有の家族制度が色濃く残っており、女性はまだ家を守るもの、という意識から抜けきれない」
「DVの相談は1件もないが…」

DVについて、相談が出てこないのは、阿波市が安全でのどかな町だから・・・と語った市長発言をめぐって、市長と女性側に率直な意見交換があった。

注目すべきは、同席した松永わたる議員は、議会に女性枠を設けるなどの条例案を独自に作成し、上程しようとしていることである。今後、議論を呼ぶだろう。もし、成立すれば、世界の中では女性枠を持っている国もあるが、日本では初めてとなる。

★吉野川市★
商店街は、シャッター通りが目立った。22議席全員が男性である。

和室に通され、大塚文夫市民部長、犬伏司人権課長、安達弘人権啓発係長、枝沢幹太市議会議員が、迎えてくれた。


「“田舎”特有の土壌があるのではないか」
「妻はあまり前に出ないという風土」
「女性は家のことをしっかりやる、という風土である」
「男女共同参画条例も計画もつくった。しかし、啓発費が少なく、啓発普及ができなかった」
「だいたい候補者に女性が一人もいない」
「審議会に女性を増やしてきた。しかし、県議会で主婦を入れろという意見が自民党議員から出た(上記事:クリックすると読みやすくなる)」

しかし、合併前の川島町は、15議席中女性は3議席、つまり2割は女性議員だったことがわかった。女性も頑張ってきたのだ。合併後の選挙区割りで、男性議員にはすでに割り当てられていた区割りが女性議員には割り当てられず、当選の見込みがまったくないため、立候補をあきらめたといううわさもある。


2市を訪問したのは、イーブンネットとくしま代表の諏訪公子、八の日平和を守る女たちの会の高開千代子、全国フェミニスト議員連盟の三井マリ子。吉野川市では、瀬尾則子女性協議会副会長が司会をした。

左上の記事は、自民党の竹内資浩議員の発言を報道した3月8日の徳島新聞。竹内議員は、HPページよると、故亀長友義参議院議員の元で働いた後、県議になった。亀長元参議院議員は、1989年、乾晴美候補に敗れた。乾元参議員は徳島県初の革新系参議院議員で、3.8デモにも参加した。

下記事は、女性ゼロ議会を訪問して懇談中の諏訪公子らを報道した3月9日の徳島新聞。


■国際女性デーhttp://nsp-tokushima.way-nifty.com/chiyoko/2012/03/post-19af.html






                 特別決議

日本で初めて、女性が参政権を行使したのは1946年でした。その年、男女平等をうたった憲法も発布されました。それから60年以上の年月が経ち、女性の暮らしは、私たちの曾祖母、祖母、母親の時代に比べると、改善されてきました。しかし、男女平等にはまだほど遠く、とくに「政治の場」の男性偏重は目に余ります。

2011年の調査によると、国会(1院)における女性議員の割合10.8%は、世界190か国中134位です。地方議会も同様に女性議員は少なく、女性議員比率は10%程度。いまだに議会の9割近くが男性議員なのです。2011年の統一地方選挙後、市区町村1747議会に「女性ゼロ議会」が、まだ414議会も残っています(県議会の女性ゼロ議会はなくなった)。

ここ徳島県の市町村議会における女性議員率は、8%です。389議席中女性は31議席です。徳島県議会は41議席中女性は3議席で、7.3%にすぎません。平成の大合併で市町村の数が減った結果、女性ゼロ議会も減りましたが、それでもまだ、2市、4町、6市町村には女性議員が一人もいません。

 政治は暮らしそのもの。市町村がかかえる深刻な課題のひとつは少子高齢化問題です。要介護のお年寄りが多い、店の後継者がいない、最寄の商店街がシャッター通りになった、などなど…こうした解決策を決める場である議会に、その最も重要な当事者である女性がいないのです。絶望的です。しかし、私たちに絶望している時間などありません。前進あるのみです。

3月8日、国際女性デーは、「女性の団結・共同行動・献身により女性たちが平等と尊厳を得られることを目覚める日」です。私たちは、駅頭でデモをし、男女平等の先頭を走るノルウェーの女性たちの闘いを学びました。ノルウェーは60年代まで、10人中9人が専業主婦の国でした。しかし女性が議会に進出し、あらゆる決定に女性の視点を入れ込み、暮らしやすい社会に変えてきました。

今日、ここに集った私たちは、この機に、女性議員の少なさをあらためて認識し、私たちが暮らし、働いているこの徳島の地から、平等と福祉の推進に関心を持つ女性議員を増やそう、と決意し、努力することを誓います。

2012年3月8日

3.8国際女性デー記念集会 徳島集会参加者一同
連絡先(諏訪公子:イーブンネットとくしま代表)
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by bekokuma321 | 2012-03-11 01:49 | その他