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週刊金曜日ルポルタージュ大賞入賞作品を読んで

ノルウェーの最北の町が、女性にとってもっとも住みやすい。そんな調査結果に心を奪われた私は、ノルウェーまで取材に飛んだ。きっと私の知らない何かがある。

その通りだった。東北大震災復興に最も必要とされている精神が、そこにはあった。

なぜシングルマザーがこんなにも元気なのだ。なぜ、零下20度にも下がる厳しい気候の土地に、町を離れて都会に出た若い女性たちが戻ってくるのだ――こんな疑問への答えをもとめて取材した。そして、「世界でもっとも住みやすい町」と題しててルポを書いた。それを読んだ、木村昭子さんから感想が届いた。

=== 「世界でもっとも住みやすい町」を読んで ====

渾身の力作拝読。やっぱりノルウェーという国は凄いですね!
鳥肌が立つような凄さを感じさせてくれる三井さんの筆力も凄いです!
極寒の地に突撃取材を敢行した探究心と果敢さ!

国の施策があっての男女平等ですが、その施策をしっかり受け止めて、
チャレンジングに天の半分を担う生き方を選択する多くの女性がいてこそ、
施策が生きることを改めて知らされた気がします。

それと、男女がともに担う政治をつくっているのは、なんといっても選挙制度ですね。
18歳から認められる選挙権と被選挙権、公開の政党候補者推薦会議。

「5減1増」などと、もっともらしく1票の重さを云々している日本の国会議員には
及びもつかないことなのでしょう。ましてや、比例代表制の導入など、まったく議論の
余地なし。それどころか、今、比例で当選している女性国会議員が多いにも
かかわらず、その比例部分を減らそうとさえしています。

異端な人との共存共栄、これこそノルウェーと日本の違いを決定的にしてい
る価値観なのでしょう。


木村昭子 (特定非営利活動法人こうち男女共同参画ポレール 理事)

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ルポを読んでみたい方は、bekokuma(a)hotmail.com宛お申込みください。(a)を@に変えてお願いします。pdf書類でさしあげます。

写真は、ノルウェーの最北の町で酪農を営みながら市議を続けるシングルマザーのセシル。
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by bekokuma321 | 2012-02-24 11:01 | ノルウェー