やるもんだね、ヴァドソー

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ヴァドソーといっても知らない人が多いだろう。実は、私も、昨年までヴァドソーを全く知らなかった。探検家アムンセンが北極横断に使った飛行船ノルゲ号が繋留塔が建てられている場所だということも、知らなかった。

ノルウェーの北緯70度40分にある町で、今は極夜だ。24時間太陽がまったくない真っ暗の日が続く。写真は少し太陽が見えてきた3月はじめ。

その厳寒の町に観光客を増やそうと計画しているという。秘策はこの地に定着している本物のサウナと、目の前の海。――こんなニュースが今日のNRKで報じられた。

サウナは、もともとフィンランド人の発明らしい。17世紀ごろ、ここヴァドソーにはフィンランドから移民がやってきて定着した。クヴェンという少数民族だ。その人たちが伝えたひとつがサウナだ。

話は違うが、昨年、このヴァドソーが、ノルウェー統計局が毎年調査する「男女平等度」でノルウェー一となった。日本だったら北海道の稚内市か根室市といった土地が、過疎の町として見捨てられるどころか、女性にとって住みやすい町ナンバーワンなのだ。

信じられなかった。きっとこれは、私の知らない何かがある。こう思って、現地に飛び立った。昨年の2月、ちょうど今頃だ。

零下30度まで下がるという過酷な土地でも、政策次第で、住みたくなる町にできるということを、たっぷり教わった。私は、東北大震災の復興につながる何かがあると思った。

そのルポを「週刊金曜日ルポルタージュ大賞」に送ってみた。そして、佳作入賞をいただいた。大賞・優秀賞なしの入賞だったことから、友人たちは「今年、最高の賞じゃないの」と言ってくれた。

NRKの今日のニュースは、これ以上ないといっていい厳しい自然の町を、住みやすい町にしようという新たな挑戦を教えてくれた。やるもんだね!


■Vil revitalisere Vadsø som badeby
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/troms_og_finnmark/1.8004690
■会社のトップにどうやって女性を増やすか
http://frihet.exblog.jp/15967081/
■ルポ 世界で最も住みやすい町ヴァドソー
http://frihet.exblog.jp/17311222/
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by bekokuma321 | 2012-02-22 00:51 | ノルウェー