ノルウェーの子どもオンブッド

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昨日、ノルウェーのメディアは、子どもオンブッドの公募に応募した74人から、有力候補がしぼられたと報道した。

子どもオンブッドは、子どもの権利擁護のための国の独立機関だ。大臣と検察官をして2で割ったような強い権限を持つ。重要な任務は、国連子どもの権利条約の順守や広報である。子どものためにならないとわかったら、政府機関、地方政府など、どこに対しても容赦なく批判できる。彼をささえる法律家をはじめ多くのスタッフがいる。

オスロの子どもオンブッド事務所を訪ねた。現在の子どもオンブッドは、心理学者のライダル・イェルマンだ(写真)。子ども性的虐待防止やDV家庭の子どもの擁護に、世論を大きく動かした。昨今は、18歳からの選挙権を16歳に下げるようキャンペーンにあたっている。彼は、「こどもたちがぼくの先生です」と、こう私の取材に答えた。任期が今年夏ごろで切れる。

日本の職業の多くは公募でないことが多い。公募であっても、岩波書店のように、だれか有力者の推薦というか紹介があってはじめて応募できるという条件がついていたり、多くの大学のように「公募」と公表していても、すでに教授の口利きですでに内定していたりーーーが日本の実態だ。

ノルウェーでは、公務員のトップポストも、学校の校長もすべからく公募である。そればかりか、応募者はみなメディアで公表される。その開かれた姿勢に、とても驚かされる。北欧のオープンな社会は、こうした慣行から始まるのではないか、と思う。

[写真:子どもオンブッド事務所にて取材に応ずる子どもオンブッド。相談に訪れた子供をもてなすためか、待合室にも事務室にも、たくさんのおもちゃが置かれていた]

■Østfoldinger vil bli barneombud
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/ostfold/1.8001556
■子どもオンブッド応募者リスト
http://www.regjeringen.no/upload/BLD/Barneombud/sokerlister_barneombud.pdf
■子どもの声を聞け!(子どもオンブッドの仕事内容がわかる。三井の独占取材記事)
http://pandorafilms.wordpress.com/dvd/papa/mitsui/#4
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by bekokuma321 | 2012-02-21 15:36 | ノルウェー