2012年 01月 09日
強姦が許容される国リベリア
リベリアの内乱は、2003年に終結をみた。戦争中、強姦は戦争の手段とされ、おおぜいのリベリア女性が残忍な強姦にあった。リベリア大統領で、ノーベル平和賞を受賞したエレン・サーリーフは、いまだに強姦は広く蔓延している、と語る。
ノルウェー国営放送NRKの取材によると、リベリアの首都モンロビアの強姦被害者センターには、女性や子どもが、強姦被害や治療を求めてやってくる。
13年間の内乱において、リベリア女性の75%が強姦の被害にあった。強姦は戦中だけでない。戦後も依然として強姦は絶えない。強姦の被害に会った女性は、すべての年齢にわたっているものの、もっとも多いのは12歳から17歳である。5、6歳に達しない子どももいる。
13歳の少女は、こう話した。「私の衣服をはぎとり、私の上に馬乗りになりました。叫びましたが、誰も助けにきてくれませんでした」。その少女を強姦したのは義父だった。しかし、母親は娘のいうことを信じようとせず、家では不安が高まっていき、ついに母親は娘を家から追い出した。
このように家庭内の怒りが、犠牲者にぶつけられるケースは珍しくなく、「ノルウェー難民カウンシルDen norske flyktninghjelpen」にも報告されているという。
リベリアでは、女性は男性の所有物とみなされていることも背景にある。母親は、貧しさゆえ、若い娘たちに、年老いた男性といっしょになることを望む。しかも警察や司法は、汚職まみれだという。
■Voldtektene preger fortsatt Liberia
http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7944801
■Norwegian Refugee Council:Gender Policy
http://www.nrc.no/arch/_img/9261415.pdf
■ノーベル平和賞受賞者スピーチ
http://frihet.exblog.jp/17196871/