ノルウェー地方議会改革論争ヒートアップ

c0166264_12274871.jpg2011年9月に行われた地方選挙の結果が出そろった。ノルウェー統計局は「女性議員増えず」という見出しで結果を公表した。

女性議員は全体の38%だった。

38%という数字は、前回2007年の37.5%とほぼ同じだ。女性議員が半数を超えたのは左派社会党の51%だけで、労働党は44%だった。進歩党は、主要政党では前回同様もっとも低く、27%だった。

日本人の私から見ると、メディアで極右といわれる進歩党でさえ、3,4人に1人は女性議員であることに驚かされる。

しかし、ノルウェー首脳陣は、この結果に不満やるかたない。ただ不満であるだけでなく、次の一手を打とうと世間にアピールをした。さすがノルウェーらしい。

リーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ地方自治大臣は、女性が伸び悩んでいる結果に落胆し、ただちに地方議会にクオータ制(性による割当制)をにおわせた。

「政党の候補者リストがどう作られているかを議論する時がきた。男女数に均衡がとれてないのならば、われわれは、そのことを注視する必要がある」

「地方選挙の候補者リストでは、男女が交互にリストアップすることを政党に義務付ける可能性を検討したい」

一方、今年、注目された移民出身の議員はどの程度増えただろうか。結果は全国で268人と45人増だった。全体の2.5%である。

しかし、首都オスロ市議会の労働党は別だ。なんと20議席のうち11議席が移民出身となってしまい、「マイノリティがマジョリティになった」とメディアは報道した。オスロ市議会全体では、59議席のうち16議席、27%である。

オスロ労働党は、選挙法改正を視野に入れた検討を考えていると報じられている。しかし、当然、移民議員を中心に反論が多い。すでにオスロでは移民人口が全体の28%に上っている。

■No increase in female representation
http://www.ssb.no/english/subjects/00/01/20/kommvalgform_en/
■Minister mulls local election gender quotas
http://www.thelocal.no/page/view/minister-mulls-local-election-gender-quotas
■Labour Party looks to slash Oslo immigrant dominance
http://www.thelocal.no/page/view/labour-party-looks-to-slash-oslo-immigrant-dominance
■Ap vil hindre valgkupp fra innvandrere
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/norsk-politikk/artikkel.php?artid=10016685
■ノルウェー統一地方選 女性議員が37.4%に_2007年
http://janjan.voicejapan.org/world/0709/0709212747/1.php

[写真:「必要なのはもっと多くの声ではなく、これまでとは別の声だ。なぜなら、かつてから男性の声は永久といっていいほど十分だからだ」。125年前に「ノルウェー女性の権利協会」を創設したギーナ・クローグの言葉。ノルウェー国立女性博物館での接写]
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by bekokuma321 | 2011-12-22 02:11 | ノルウェー