2011年 11月 19日
西本貿易の性差別雇用、米法違反とされる
といっても神戸や東京の西本ではない。米国カリフォルニア州サンタフェスプリングズ支部の話だ。西本貿易株式会社は、明治創業の食品貿易会社。社長・洲崎良朗氏。神戸に本社がある。
今回、販売職に雇用されないのは性差別だと訴えていた従業員に、未払賃金とその利子の総額40万ドルを、西本側が支払うことで和解が成立した。
「米国政府と取引する企業は、米国の法律を順守しなければならない。」と、米労働省長官ヒルダ L. ソリス(写真)は述べた。
「労働省では、就職のために公平に競争できる権利を女性に保証するため、西本貿易との公正な和解に達したことを喜んでいる。」
法律は、アメリカ合衆国行政命令11246。その法規は、「企業は、有資格の求職者に対して、性別にかかわらず平等な雇用機会を提供することを義務づけられている」。西本は、これに違反した。
和解条件の下、西本貿易は初回の訴訟を起こした14名の女性のために販売職の採用を拡大する。また、人事採用に関わる社員の研修改善にも合意した。加えて、広範な自己監視対策(extensive self-monitoring measures)を実施することにより、すべての雇用慣行において完全に法律を順守し、差別的な慣習をただちに正さなければならない。
性差別は国内で見逃されても、国際的に指弾される国際化時代だ。西本の社長をはじめ本社役員のコメントを聞きたいものだ。
世界に性差別を垂れ流している日本の企業は多い。当然だ。日本には、性差別雇用について生ぬるい法制度しかないからだ。 ダイバーシティとか何とかスローガンだけパクパク言っても、女性は安心して働けない。日本の男女共同参画局と厚労省よ、法制度の改正を!
■Nishimoto Pays $400,000 in Sex Discrimination Settlement
http://www.msmagazine.com/news/uswirestory.asp?ID=13340
■Nishimoto Trading Co. will pay $400,000 to 71 women to settle US Labor Department sex discrimination allegations
http://www.dol.gov/opa/media/press/ofccp/OFCCP20111642.htm