オスロ市の保守党支配崩れるか

ノルウェーの地方選挙の投票日、12日(月)が目前だ。オスロ市内は、選挙キャンペーンで染まっている。

ノルウェーでは、国政選挙も地方選挙も、それぞれ4年に1回、9月第2月曜日と決まっている。補欠選挙はない。今年、選挙運動が本格化しようという7月、テロ事件が起きた。死傷者のほとんどは、労働党青年部の政治合宿に参加中の10代の子どもたちだった。子どもといっても、18歳から選挙権のあるノルウェーでは、議員にも候補者にも10代は珍しくない。

c0166264_1523652.jpg

首相はじめ指導者たちは、「暴力に屈するな、若者よ政治参加を一層進めよう」と訴えた。それを受けるように、労働党だけでなく全政党の青年部が燃えた。

今年から、16歳からの選挙権のテスト投票が始まることも、それに拍車をかけた。子どもオンブッド(子どもの権利擁護機関)を先頭に、何年も前から「選挙権を16歳に引き下げよう」と運動をしてきた。今年、子どもオンブッドはノルウェー全土をかけめぐり、高校生と政治対話をつづけてきた。選挙法改正まではいかなかったものの、全国20市で、試験的に16歳から投票が行われることになった。

その結果、本番の投票日の1週間前に行われる恒例スク―ル・エレクションは、かつてないほどの高投票率となった。

そして、昨日9月8日夕方、オスロの国会議事堂前で、労働組合主催の選挙前の大集会が開かれた。この組合は、労働党、左派社会党、赤党の3党を推薦しているという。「長年、保守党が握ってきたオスロ市議会を労働党が奪還するチャンスです」と、幹部がチラシを配りながら言った。

子どもたちの参加のなんと多かったこと! 労働党の特製Tシャツを着て、キャンペーンのために参加したという中高生が大勢いた。勤労者ではないので組合員ではないものの、こちらの集会は、組合員だけなどというケチなことはない。誰にも開かれている。ベビーカー連れの家族も多い。

c0166264_15235856.jpg
(チェゲバラかと見まがうオスロ市長候補をプリントしたTシャツの中高生。労働党の彼女はまだ無名だが、保守党現職の男性市長を破る可能性が出てきた。比例代表選挙だからこその現象だ)

日本の中学高校では、政治はタブー視されている。一方、こちらでは、小学校の授業で、生徒を連れてきて、生徒たちが政党の候補者に直接インタビューをすることまで行われている。小学校から政治参加が奨励されているのだ。

c0166264_15333346.jpg
(自由党の候補に政策を聞く小学校5年生の女子3人。担任の先生と一緒に国会議事堂前にやってきた。全政党に聞いてまわり比べるのだという)


写真上・中は、オスロで行われた労働組合主催の選挙運動の集会。下は、目抜き通りカールヨハン通りに並ぶ政党の選挙小屋前。ともに9月8日。撮影はFEM-NEWS
[PR]
by bekokuma321 | 2011-09-09 15:38 | ノルウェー