ノルウェーは今日、スクール・エレクション

5日、6日、ノルウェーで、恒例のスクール・エレクションと呼ばれる投票が行われる。今年は、いつにない盛り上がりを見せている。ノルウェー国営放送NRKの報道を中心に要約する。

c0166264_654501.jpg
統一地方選の投票日は9月12日だ。その1週間前、スクール・エレクションがある。全国489校のうち、414校、185,350人が登録。2年前の国政選挙390校より100校近く多い。4年前の地方選より11000万人多い。地方選挙は国政選挙よりも関心が低いのが普通だが、今年は違う。

スクール・エレクションとは、ノルウェー全土の高校生が行う“模擬投票”だ。ノルウェーの高校生は16歳から18歳。選挙権は18歳からだから、多くの生徒にはまだ選挙権がない。しかし、ノルウェーにはスクール・エレクションというプロジェクトがあり、積極的に若者の政治参加を奨励する。

9月12日が投票日なので、スクール・エレクションは、9月5日(月)、6日(火)に行われる。結果は、教育省(文部省のこと)傘下の調査機関NSDに集められ、高校ごとに政党支持率が出され、全国に報道される。中学生も参加できるが、集計は高校生のみのようだ。

今年の高校生は、なぜ選挙に高い関心を寄せているのか。理由は明らかだ。7月22日のテロの犠牲となったのは、労働党青年部の夏合宿に参加していた10代の若者だった。半数以上は女性だ。死傷者の中には、選挙の候補者リストに載っていた候補者もいた。現職の議員さえいた。

首相をはじめ指導者たちは、「暴力へのわれわれの回答は、さらなる民主主義であり、さらなる政治参加だ」と訴えた。オスロ市庁舎前の広場で行われた市民追悼会には50万人が集まり、その訴えに賛同した。

生き延びた若者の中には、トラウマに苦しむ人、衝撃から立ち直れない人、選挙どころではない人も多い。

しかし、ムニール・ヤ―ベルMunir Jaberは、選挙運動に全精力を注ぐ。「ユトヤ島では殺されないために必死だったが、今は選挙運動に必死です」と、高校で、チラシまきや候補者リストの説明に忙しい。

労働党青年部はHPで訴える。「夏のテロに対して、投票で、われわれは沈黙しないことを示そう。最も高い投票率で」

http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/hordaland/1.7778521
http://www.nrk.no/nyheter/innenriks/valg/valg2011/1.7775606
http://oslo.auf.no/-/page/show/10277_om-oss?ref=mst

写真はオスロの労働党青年部HP(oslo.auf.no)より。前列右の、黒いターバンをしたプラブリーン・カウア(Prableen Kaur)は、インド出身。18歳ながら、オスロ市議会議員候補で、タクシー運転手の娘だという。
[PR]
by bekokuma321 | 2011-09-06 00:48 | ノルウェー