ノルウェー首相「魔女狩りはやめよう」

c0166264_10421714.jpg8月1日(月)、7.22テロ事件の犠牲者、ギーサム・ドーガム(17)の埋葬がトロンハイム市で行われた。

彼女はトルコ系ノルウェー人。1カ月前にトロンハイム労働党青年部の幹部に選出されたばかりだった。政治活動に非常に熱心だったという。「政治のロールモデル」となる女性だったという。息子がおり、「ネルソン・マンデラ」と名づけていた。

副首相、貿易産業大臣、トルコ外務大臣を含め親類縁者大ぜいが参加し、モスクに入りきれないため急きょスポーツ・アリーナに移して行われた。トロンハイム市長(女性)は、参列希望者は諸外国からもあり、すべての人を受け入れたいとした。

ノルウェーでは、テロ事件の後、警察による検死などが済んだ先週ぐらいから、亡くなった人の住んでいた地方で葬儀が行われている。襲撃された労働党青年部の夏合宿は、秋の地方選挙に向けて、各地から若者が約700人、政治研修と仲間づくりのため参加していた。ギゼム・ドーガン(17)もその1人。

また、8月1日、テロ事件後初のノルウェー国会が開かれた。ストルテンベルグ首相(労働党)は、「魔女狩りはやめようと訴えたい。我々は、衝撃、恐怖、絶望に包まれた土地でそれぞれが自らの道を見つけ出さなければなりませんでした。しかし、ノルウェー人は再び祖国への道を見つけたのです」。ストルベルグ法務大臣(労働党)は、「結論を急がず、お互いに耳を傾け、話あわなければなりません」と言った。

こうした国会発言の背景には、ノルウェーの法令や移民政策に関して、疑問が出ていることがある。VG紙の世論調査によると、「ノルウェーの刑罰はゆるすぎる」と回答した人が65%にのぼった。

自由と平等を掲げる平和な国を襲った7.22テロ事件。労働党が進めてきた、多様性に満ちた多文化社会を毛嫌いする1人の極右の仕業だった。10代の男女を中心に77人が亡くなった。死刑が廃止されたノルウェーでは、彼の刑期は最長30年。32歳のテロ実行犯容疑者は62歳で社会に出てくる。

政府は、テロを民主主義に対する挑戦とし、「暴力には絶対屈してはならない。さらにオープンに、さらに多様な政治参加を」と国民によびかけていた。

テロ容疑者がモデルとする国は日本だという。日本社会は、移民が人口のわずか1%、女性ゼロ内閣、女性国会議員率世界126位だ。日本人としてただただ恥じいるばかりだ。

■Norway PM Jens Stoltenberg warns against 'witch-hunt' http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-14365695
■Ville kalle opp sønnen etter Nelson Mandela
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/nrk_trondelag/1.7734132
■Meiner Noreg må bli som Japan
http://www.nrk.no/nyheter/norge/1.7727883
■世界の埋葬事情:ノルウェー
http://www.shizensou.net/section/kaigai/norway.html
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by bekokuma321 | 2011-08-02 10:31 | ノルウェー