ノルウェーの若者の政治参加いっそう高まる

リンダール・裕子さんからの第3信です。

■大勢の若者、政党青年部に登録■

(7月22日のテロ事件後)各政党の青年部には、いままでにない大勢の若者達が党員に登録してきたそうです。保守党は40人、進歩党30人。

詳しい数字はまだ出ていないのですが、労働党、自由党、キリスト教民主党などで、記録的な数字の新登録者が出ているということです。

c0166264_1425118.jpg

国内のある大学の政治学の教授、ハンネ マルタ ナール(女性の教授です!!!もちろん)(注)によると、テロ事件による民主主義と思想の自由が破壊されたことで、若者たちの政治参加への気持ちが強く刺激されたのだろうということです。

また、昨日のニュースで知ったのですが、フランス在住の犯人の父親とのインタビューがありました。父親は犯人のアンダース ベーリング ブライビークが幼い頃すでに家を出て以来、一度も息子を訪問したことがないそうです。テロ事件自体、大変ショックで、なんと、「あの子は自殺すべきだった。」といっていました。たしかに今までの(現地の白人の)若者が起こした銃撃事件は、アメリカでもほかのヨーロッパでも、銃撃の後すぐに、自殺しています。でも自殺すべきだったというのはあまりにもひどいと思います。まして、実の息子なのに。

きのう、裁判所から出て行くときの犯人の様子は、まったく普通な顔つきをしているように見えます。新聞によると、マスコミに対してほほえみ、まったく顔も隠さず、ポーカーフェースで車に乗っていました。この人は、精神的に本当に病気に違いありません。きっとほとんど全ての人が、無期懲役を望んでいると思います。さもないと、この犯人は必ず同じことを繰り返すに違いありません。

さてきのうのデモ行進の人数がでてきました。オスロでは15万人、ベルゲンでは3万2000人、国中で50万人以上の人が行進に参加したそうです。

それでは今はこのへんで。

リンダール・裕子(労働党ベルゲン、フィリングスダーレン支部)

FEM-NEWS注:オスロ大学の政治学教授ハンネ=マッテ・ナルッドを指すと思われる。拙著『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)p182-184のインタビュー記事参照。オスロ大学政治学教授としては女性第1号。ノルウェー人名のカナ表記には悩まされるが、拙著執筆当時、駐日ノルウェー王国大使館仙波亜美広報担当官に大変ご尽力いただき、統一した。


■Mange nye innmeldinger hos partiene
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/rogaland/1.7728030
■Strømmer til ungdomspartiene
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/nrk_trondelag/1.7728648
■Derfor stemmer ikke ungdom
http://www.nrk.no/nyheter/norge/1.7686725

■ノルウェー労働党青年部については
労働党青年部の夏合宿
■テロ事件の犠牲者のほとんどは10代の若者。政治力を高めるための
労働党青年部の夏合宿中だった。ノルウェー中高生の政治参加については
ノルウェー選挙:スクール・エレクションの結果
ノルウェー選挙:スクール・エレクション

【写真は国会に議席を持つ7政党の党首。左から左派社会党、労働党(現首相)、中央党、自由党、キリスト教民主党、保守党、進歩党。2009年ノルウェー国会にて三井撮影】
[PR]
by bekokuma321 | 2011-07-27 09:30 | ノルウェー