2011年 07月 24日
ノルウェー労働党青年部の夏合宿
最大の犠牲者をを出したのは、10代、20代の若者が集う労働党青年部(AUF)の夏合宿。いわば、民主主義の学校で、悲劇は起こった。
毎年ウートイヤ島(またはウトヤ島)で行われる。大自然の中での労働党員の仲間づくりと政治研修が目的のイベントだ。男女は半々ぐらい。
今年も7月19日から24日まで、5泊6日の日程で行われていた。事件のあった金曜日のプログラムは次のようなものだ。
7:30: 朝の運動
8:00 9:00: 朝食
8:30 ―10:30: サッカー、バレーボール
11:00: 連合青年部からのメッセージ
11:10 ―12:40: スピーチ グロ・ハーレム・ブルントラント
1:00― 2:00 : 昼食
1:00 ―3:00 : サッカー、バレーボール
3:30 ― 4:30: 政治ワークショップ
5:00 ― 6:00.: ボート
6:00 ― 9:00 : サッカー、バレーボール
6:00 ― 7:00 : 夕食
6:00 ― 8:00 : 連合リーダーへの連合による“尋問”
9:00 ― 2:00: 夜の喫茶
8:30 ― 10:00 .:テリエ・スポルヘイム演技
10:30 ―デスコ
2:00 ― 3:30: 映画
毎日3時半から4時半は、政治ワークショップの時間。環境問題、外交、男女平等などの広いテーマのもと、多彩なゲストを招いて研修する。
事件のあった、7月22日金曜日の政治ワークショップは、「女性と子どもたちへの暴力」と題して国会議員のスティネ・レナート・ホーヘイム(法務委員会所属)がすることになっていた。ノルウェーは、近年、親しい間柄における暴力(いわゆる日本のDV)など女性と子どもに対する暴力根絶が大きな政治テーマになっている。
彼女のワークショップは3時半スタートだった。ちょうどオスロ市内で政府のビルが襲撃されたニュースが伝わった頃だと思われる。政治ワークショップが予定通りあったかどうかは不明だ。
ホーヘイム国会議員はキャンプに参加していた。彼女によると、「(オスロの)爆弾テロについて、何人かで話していたら、『警官がきた、もう安心だ』という叫び声が聞こえた。すると警官が丘から下りてきて、突然、一人一人を襲撃しはじめた。海に飛び込んだ。彼は走ったりせず、落ち着いているように見えた。言葉は発しなかったと思う」と、BBCに語った。(この項は24日21:30)
http://auf.no/-/sandbox/show (写真は夏合宿風景)
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-14260148